夕張岳〜大夕張コース2007年 (1667.8m)
                                                                2007. 07.07  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2007年07月07日
                                     
林道終点登山口 06:10  冷水ノ沢 07:19 分岐 07:43  望岳台 08:24 憩沢 08:52 金山コース分岐 10:26  山頂 10:26

     『登り所要時間 4時間11分 休憩を含む』 

山頂 11:25   憩沢 12:49 〜馬の背コース〜  林道終点登山口 14:25

 『下り所要時間 3時間  休憩を含む』


【ひとくちメモ】

  登山口は夕張市内手前から国道452号線をシューパロ湖方面に進みシューパロ湖脇の標識から林道を進んだ先にあります。
  林道は大雨の後等には通行止めとなる場合がありますので、事前に情報を収集しましょう。
  登山口の駐車スペースは結構広いのですが、人気の山ということで、7月〜8月の週末には朝6時過ぎには駐車場が既に満車
  状態となります。 満車の時には無理をせず、少し戻って途中のスペースに邪魔にならないように駐車しましょう。
  登山口にはトイレが設置されています。
  登山道で特に危険な場所はありませんが、往復約14キロ、7時間の長丁場となりますので水分の補給と暑さ対策が必要です。

  


 
 しばらく林道が通行止めとなっていて、2003年以来の夕張岳となりました。 林道入り口近くではシューパロダムの建設によりダムに沈む国道付け替え工事が進んでいました。 ダムが完成すると登山口までの林道のルートも変更となるようです。
 今日は、駐車場の満車を予想して朝4時に札幌を出発し6時に登山口に到着しましたが、既に駐車場はほぼ満車状態で何とか登山口付近に駐車スペースを見つけて駐車することが出来ました。
 
 
 

 

 登山口で入山届けに記入して出発します。 朝6時過ぎですが既に4時過ぎから沢山の登山者が入山しているようで、名簿には本州の住所も見られ流石に人気の花の山です。 登山口からしばらく広い林道歩きとなり、やがて冷水コースと馬の背コースの分岐に到着します。 今回は登りを冷水コース、下りを馬の背コースを利用しましたが、馬の背コースは起伏が激しく急登も多く登り返しもあるため、登りの際の利用はお薦めできません。 
 今回登りに利用した冷水コースは樹林帯に覆われていて、今日は朝から強い日差しが射していますが日差しが遮られ快調に登ることが出来ました。


 

 前岳ノ沢、馬の背との分岐を越え樹林帯を進んでいきます。 日差しが遮られているとはいえ絶好の好天だけあって全身から汗が噴き出し、帽子の庇からポタポタと汗がしたたり落ちます。 汗を拭き、水分をこまめに補給しながらようやく望岳台に到着します。




 望岳台からはうっすら霞んでいるものの滝ノ沢岳をはさんで芦別岳の荒々しい稜線と十勝岳方面の山々が青空をバックに見えています。 望岳台からは前岳の裾をトラバースする登山道となります。 数年間林道が閉鎖され、登山者が通っていなかったせいか登山道の両脇からは根曲竹が登山道を浸食しており歩きにくくなっています。 急傾斜の斜面をトラバースするように登山道が延びているため少々注意が必要です。




 ようやく前岳のトラバースを抜け後ろを振り返ると、トラバースしてきた前岳の荒々しい姿が見えています。 やがて前岳湿原の木道が現れると同時に目の前にがま岩、男岩等の夕張岳独特の奇岩が見え始めます。 ひょうたん池を過ぎて緩やかな登山道を登り切ると蛇紋岩の露出地に到着します。 ここからは木道が整備されており、木道の脇には様々な固有種のお花が咲き乱れていました。 この時期代表的な夕張岳の固有種のユウパリコザクラが咲き乱れているはずなのですが、木道の周辺には咲いておらず、遙か遠くの斜面に僅かに見られただけでした。 




 咲き乱れるお花と芦別岳の勇姿を楽しみながら木道をゆっくりと進んで行くとやがて吹き通しの風緩地となります。 岩の裸地となっている吹き通は、ユウバリソウの群生地となっているのですが、今回は訪れた際には既にお花が終わった後でした。 吹き通しからは最後の急登となり、苦しい登りが続きます。 途中に富良野方面からの金山コースとの分岐があり、さらに急登を登り切ると赤い神社の建物が目に飛び込んで来ます。 神社周辺は窪地となっており、さらにその上に大勢の登山者で賑わう山頂が見えています。


 

 窪地で一休みした後、山頂に至る岩地をゆっくり登って山頂到着です。 予想より少々時間がかかりましたが天候にも恵まれ、素晴らしい山頂からの景色です。 360度の天望でゆっくりと山頂に陣り少々早めの昼食を楽しみながらゆっくりと山頂からの景色を楽しみます。 残雪も少し残っており緑の中の白い残雪が綺麗です。
 約1時間山頂で寛いだ後、撮り残したお花を撮影しながらゆっくりと下山しました。 しばらくぶりの花の夕張岳、日頃の不摂生が祟って最後の下りでは少々バテましたが、素晴らしい山行となりました。

咲き乱れるお花たち







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