銀泉台〜赤岳〜小泉岳〜銀泉台
                    赤岳(2078メートル) 小泉岳(2158メートル)

      2001. 9. 22 

銀泉台 7:00
第一花園 7:30
第二花園 7:45
奥の平 7:55
コマクサ平 8:15
第三雪渓 8:33
第四雪渓 9:00
赤岳山頂着 9:20
赤岳山頂発 9:40
小泉岳10:00
赤岳山頂着10:25
赤岳山頂発11:45
コマクサ平12:30
銀泉台13:35
当初,愛山渓温泉から秋の気配を楽しむため,永山岳へと向かう予定であったが,予想より早い初雪と,リンクをさせていただいているHasegさんの「誘惑」に乗って銀泉台から赤岳を目指すこととなった。  前日は,午後札幌の自宅を出発し,午後3時に高速道路の砂川PAでHasegさん,そして同行する予定のHasegさんの知人で九州から今年の3月に転勤してこられたというEgashi御夫婦と待ち合わせすることとする。  砂川SAでHasegさんと合流しEgashiさん御夫婦の到着を待って今夜の車中泊予定地である銀泉台へ出発。  途中愛別付近から見えている永山岳方面の山々には本格的な雪景色となっており,あぁ〜赤岳へ変更して良かったと胸をなで下ろす。
  18時30分に到着した銀仙台駐車場には既に車中泊組と思われる30台程の車が駐車しており,ほぼ満車状態である。 紅葉のオンシーズンとはいえ,相変わらずの凄い人出である。 それぞれ各自で夕食を済ませ,明日の登山に備える。 9月中旬とはいえ,さすがに標高1,500メートル近い高さだけあって夜の冷え込みはかなりのもので,最近,大枚をはたいて購入したダウンのシュラフがさっそく役に立つ。 午前3時に目を覚まし,車外に出ると空は晴れ渡り,降ってくるかと思われるほどの,沢山のまばゆい星が煌めいている。  しばし,寒さを忘れて満天の星にうっとりと酔いしれる。
  翌朝は,予想のとおり見事な青空が広がる晴天で,日の出と同時に登山客動き始める。  登山道の凍結を警戒して今回はゆっくりと出発することとなっており,足早に目の前を通り過ぎる登山者を眺めつつ,ゆったりとした朝食を済ませ,朝7時に駐車場を出発する。 登山道は,うっすらと雪が積もった状態で日陰には大きなホタテの貝柱のような霜柱が白く輝いている。 登山は初心者とおっしゃるEgashi御夫婦も,さすがに若いだけあって,かなりのペースでぐいぐい登っていく。 第1花園まではわずかに30分程というハイペースである。 白く雪を頂いた美しいニセイカウシュッペが第1花園付近から見え始め,一同から「うぉ〜っ」との歓声が上がる。 その後も快調なペースで第2花園,奥の平を通過してコマクサ平到着が午前8時15分。 今回の登山の目的はすばらしい紅葉の鑑賞だったのだが,ここまでの登山道付近の紅葉は,例年より早い初雪のため,紅葉した葉が変色してしまって鮮やかさを失ってしまっていた。 コマクサ平を越えたあたりから,幾分登山道の雪も深くなり,寒さも厳しくなって来たが,これから最大の難所である第三雪渓の登りが待ち受けている。 下から第三雪渓を見上げると登山者の長い長い列が......。 
それにしても凄い人の数だな〜と改めて唖然とする。一同息を切らして何とか第三雪渓を登り切り,第四雪渓へと向かう。 第四雪渓は,積もっている雪の量も多く,深い吹き溜まりではハイマツをもすっぽりと覆い隠す程で,しばしばハイマツの上を歩くこととなる。  第四雪渓を越えると目の前に沢山の人でにぎわう赤岳山頂が見え始め,やがて9時40分赤岳山頂に到着。 山頂からは,黒岳,北鎮岳,中岳,間宮岳,そして旭岳の姿が美しく白く輝いており,一同しばしその姿に見とれてしまう。 Egashi奥さんが,その山の姿を見て一言,「ここの山は,みんな近くにあるんですね〜」。  うぅ〜ん,確かに今日は雪景色のトリックですべての山頂に20分〜30分で行けそうに見えているのだから不思議である。
 山頂で,しばし休憩の後,時間が早いので小泉岳まで行ってみようかということとなり,沢山の人でにぎわう赤岳山頂を後にして,雪で若干道がわかりにくくなった登山道を小泉岳方向へと向かう。 最初の稜線を越えると、目の前にどっしりと横たわる白いトムラウシの姿が飛び込んでくる。 これほどはっきりとしたトムラウシの姿を目にしたのは初めてである。 トムラウシから視線を右に移すと、美瑛岳、噴煙を上げる十勝岳、上ホロカメトック山、そして富良野岳へと至る十勝連峰の山々が白く連なっている。  それにしても、これだけ視界が良いのも年に何度かしか無いのではないだろうか。 さらに遠くには、ポッカリと浮かぶ阿寒の山々、そして延々と続く日高の山々も見えている。 しばらく素晴らしい山々の頂を鑑賞した後、赤岳山頂に戻り昼食とすることにする。 小泉岳から赤岳に戻る途中同じMLのSugawaさん御夫婦とバッタリ。 これだけ人が沢山いれば.....と思っていたが、やはり知っている人と会うものである。
  赤岳山頂近くの岩陰に陣取り、昼食の準備にとりかかる。 今日のメインディッシュはやはり「山頂ラーメン」となった。 教義?に乗っ取り、まずはウィンナーを水から入れて「ダシ」を取り、続けて野菜を煮込む。 暖かいラーメンは、冷えた体に染み渡り、格別の「ごちそう」となった。  余興?にと用意した焼きバナナも新たに調味料としてレモン汁が加わり、思いの外好評であった。
  たっぷりと、初冬の大雪を楽しんで、午前11時45分下山を開始し、下りも快調に飛ばし、午後1時35分銀泉台到着。 銀泉台は、紅葉見物の観光客で溢れ林道には1キロ近く先まで延々と車の列が..........。  翌日も元気に東大雪に行くというHasega御夫婦、十勝方向へと向かうというEgashiさん御夫婦と大雪ダム駐車場で別れ、一路札幌へと戻る。
  いゃ〜、素晴らしい景色を堪能した、楽しい山行でした。

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