姿見駅〜旭岳〜間宮岳〜中岳分岐
                          〜北鎮岳〜裾合分岐〜 姿見駅

旭岳(2290メートル) 間宮岳(2185メートル) 中岳岳(2113メートル) 北鎮岳(2244メートル) 
      2001. 9. 1 

ロープウエイ姿見駅6:12
姿見の池6:25
旭岳山頂7:45
旭岳山頂7:55
間宮岳8:45
中岳分岐8:55
中岳9:10
北鎮分岐9:20
北鎮岳9:35
北鎮岳9:55
北鎮分岐10:05
中岳10:15
中岳分岐10:25
中岳温泉10:50
裾合分岐11:25
ロープウエイ姿見駅12:12
しばらくぶりに金曜夜から時間が空いて,旭岳経由で登ったことが無かった北海道第2の標高を誇る北鎮岳と,中岳分岐〜中岳温泉〜裾合の登山道を目指すこととする。  前日,夕方札幌を出発し事前に車中泊を予定していた東川町の「親水公園」公共駐車場を目指す。途中から雨が激しく降り始め,ワイパーが利かない程の豪雨となる。 明日の天気が心配だ。午後10時前に東川町「親水公園公共駐車場」に到着。 駐車場には1台の車も止まっておらず、しかも事前の情報のとおり、トイレも新しく清潔で、車中泊には快適この上ない「穴場」である。 缶ビールを飲み、明日の好天を祈りつつ就寝。
 翌日4時に起床し、早めの朝食を取って出発。  旭岳温泉公営駐車場到着が午前5時20分だったが、駐車場には既に10台程の先客が到着している。 午前6時発の始発のロープウェイに乗車し姿見駅に向かう。 ロープウェイ山麓駅周辺はガスがかかっているものの、風も無く雲の切れ間から青空も覗いて、天気が回復しそうな兆しとなっている。 約9分の乗車でたどり着いた姿見駅周辺は、期待に反してガスが濃く立ちこめ、しかもかなりの強風が吹いている。 本格的に雨が降り始めたら引き返す予定で姿見駅を出発する。
登り始めてしばらくは、観光客用に整備された遊歩道を登っていく。 岩をコンクリートで固めた道なので、登山靴では少し歩きにくい。 やがて遊歩道も途絶え、本格的な登山道となり傾斜もきつくなる。 かなり上の方までロープが両側に張られて、道に迷うことは無いが、途中からロープも途絶えて、踏み跡と黄色いペンキが頼りの登山となる。 今日は濃いガスのため視界が20メートル足らずしかなく、次のペンキの位置を確認しながらの慎重な登山となった。 途中から、ますます風が強くなり、稜線では体が2度3度と浮きそうになり、姿勢を低くして風を避ける。 さらに、雨も降りはじめたため、引き返そうか一瞬迷ったものの、約20メートル先にぼんやりと2人の登山者のシルエットが見え始めたので、行けるところまで付いて行くこととする。 8合目を過ぎた付近からさらに傾斜がきつつなり、やがて有名な金庫岩の脇をすり抜けて頂上に到着する。 頂上は、予想のとおり、何にも見えず、強風のため立っているのがやっとの状態で、しかもかなりの寒さとなっている。 頂上には、先ほど見えた先客が2名で、面識は無いようだが、地図を見ながら、これからどうしようかと相談をしている。 1人は東京から来た男性で、もう1人は私より少し年上と思われる女性である。 成り行きで、私も相談に参加して、とりあえず間宮岳まで行ってみることとする。 旭岳山頂から間宮岳方面の最初の急な下りは、噂には聞いていたが、かなりの傾斜である。 視界が聞かず、裾野が最後まで見えない急坂を下るのは、かなりスリルである。 ジグザクを切りながら、ようやく崖下まで下ると、若干風が弱まった。
  ここから、間宮岳までは、多少のアップダウンがあるのもも、快調なペースで進み、旭岳山頂より約1時間で間宮岳に到着する。  間宮岳から左に進路をとり、中岳分岐を目指す。 展望が利かず、お花も端境期とあって、今日はひたすらピークハンターに徹することとしさらにペースを上げて前進すると、程なく中岳分岐に到着し、さらに北鎮岳分岐を目指す。以前訪れたときは、最高の晴天で、お鉢平らへ深く切れ込む断崖の上の登山道はかなりスリルがあったが、今日は濃いガスがかかっているせいでほとんど高度感がわいて来ない。  北鎮岳分岐を経て、北鎮岳頂上へ向かう急坂を上りきり、何も見えない北鎮岳山頂に到着。
  かなり、早い時間の昼食を済ませ、そそくさと中岳分岐に向かって引き返す。 途中ロープウェイの中で、黒岳へ縦走するという話をしていた男性3人組とすれ違う。 中岳分岐に到着する前後から、ガスが若干薄くなりはじめ、前後に数組の登山者の姿や、今まで全く姿を隠していた山並みが見え始めた。 HP用にと、慌ててカメラを取り出して、急いで周りの風景を撮影する。 最近、山に登りに行っているのか、HPのネタを探しに山に入っているのか............. 。写真も、ついついHP用の構図を考えて撮影してしまっている。  1人でそんなことを考えつつ、中岳分岐から裾合分岐を目指す。  目の前には、奇妙な形の大塚山、小塚山がみえており、遙か下にはいかにもクマが居そうな平坦な丘陵が広がっている。 登山道は、やがて急に谷に回り込みながら中岳温泉へと向かう崖の斜面を斜めに降りてゆく。谷の底が、有名な中岳温泉となっており、大小2つの湯船が石を組み合わせて作られており、手を入れるとなかなかの湯加減である。 入浴しようかと考えたが、天候も良くないので、先を急ぐこととする。
  やがて、登山道は平坦となり、湿地帯に設けられた立派な木道歩きとなる。 このあたりに来てようやく、リンドウなどのお花がちらほらと見られるようになってきた。 昭和49年に遭難し亡くなった方の慰霊碑が見え始めようやく裾合分岐に到着。  裾合分岐で水分を補給しながら小休止。 元気を取り戻し、姿見駅を目指して先を急ぐが、旭岳から続く深い沢を通過したあたりから、クマの掘り返しが多数見られるようになり、さらに登山道に小熊の物と見られる緑色の未消化の草が混じった「糞」が............。  さらに近くには、つい最近大きな動物が草をかき分けて通った「クマ道?!」も数カ所見受けられる。 クマの多い愛山渓温泉に近いのだから、どこにクマが居てもおかしくない訳で、クマよけの鈴を大きく鳴らしながら更に急いで先を急ぎ、12時過ぎに観光客で賑わうロープウェイ姿見駅に到着。
  天候には、終始恵まれなかったが、目的のコースを無事縦走できて、まずまず満足出来た山行きであった。  下山後、旭岳温泉「えぞ松荘」で入浴し、ビジターセンターを見学して帰宅。

途中で出合ったお花たち




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