別狩岳〜五番川コース (726.1m)
                                                                2009. 02.08  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2009年02月08日
                                     
国道登山口 08:50  徒渉地点 11:00  尾根取り付き 11:07  標高598メートル地点 13:20  

     『登り所要時間 4時間30分 休憩を含む』 

標高598メートル地点  13:25   途中昼食 30分休憩  国道登山口 16:20

 『下り所要時間 2時間55分  休憩を含む』


【ひとくちメモ】

   登山口は札幌方向からなら石狩当別市街から道道28号線を道民の森方向へ青山貯水池方面に向かいます。  
  国道451号線との交差点を突き当たり左折し,交差点から約1.3キロの地点が登山口となりますが,登山口を
  示す標識等は全くありません。
   登山口左側のNTTの電柱には「五番川幹三〇」という「電柱番号」が付された電柱があるので目印となる
  かもしれません。

   GPS上の位置は N43.32.12.35   E141.35.2.21 となっていました。
   
   登山口に駐車場はありませんので,通行の邪魔にならないように注意して駐車しましょう。 あまり路肩に寄ると
  埋まって抜け出せなくなるそうなので,注意しましょう。
   

  


 
 当初は喜茂別の「竹山」へ行く予定でしたが,悪天候の予報で,急遽比較的天気が安定していると思われる樺戸方面の「別狩岳」へ登ることとなりました。 札幌北区周辺は,ひどい吹雪でしたが石狩当別の市街を過ぎる頃には青空が見え始めました。
 今回のメンバーは,冬山ガイドでこの山の紹介を執筆されているベテランのMさんと,レギュラーメンバーのFさんとTさんの4名です。 

 登山口から尾根取り付きまではおよそ3.5キロでほとんど高低差がありません。帰りは尾根取り付きから再びシールを付け直して帰りました。
 
 
 
 

 登山口となる国道脇へ到着すると,前方にこれから目指す「別狩岳」が写真右奥に見えています。 この周辺には二つの「別狩岳」が存在し,今回目指すのは北にある標高が726.1メートルの「別狩岳」となります。 登山口の先の雪に埋まった林道脇には大きな松の木が一本生えており,目印となると思います。
 

 

 青空が広がる雪原を雪に埋まっている林道の痕跡を探しながら進んでいきます。 林道から外れずに進むと,何度か橋を渡りますが途中から林道が不鮮明となります。 左の山肌に寄らず,むしろ右側の山肌から少し離れて山肌に沿うように進みます。 最終的には徒渉して川の左岸に渡りますが,尾根への取り付きの手前の左岸は急斜面が続き歩行に適さないのでぎりぎりまで川の右岸を進みましょう。
 途中の雪原には鹿が通った「鹿道」が筋を描くように沢山付いており,中には鹿の体の痕跡がはっきりと残る新しいものもありました。



 出発から約二時間,重い雪質のラッセルが続き,疲れが見え始めた頃,両側から谷が迫って,いよいよ徒渉のためのスノーブリッチを探す地点となりました。 Mさんのお話ではダンプカーが通れそうな立派なスノーブリッチが例年出来ているそうですが,今年は雪が少なく渡れそうなスノーブリッチがなかなか見つかりません。 かなり奥まった地点でようやく細いスノーブリッチを見つけ,恐る恐る渡ります。 (写真右が細いスノーブリッチ)




  スノーブリッチの徒渉地点より少し沢の奥に進んだ地点からいよいよ尾根に取り付きます。 最初は少し急な斜面となっていますが,斜面を登っていくと木の生えている密度が比較的低いなだらかな良い斜面が見えてきます。 重い雪に頻繁に先頭を交代しながら徐々に高度を上げていくと,青空をバックに「当別町丸山」の全貌が見えてきます。 更に登っていくと群別岳や幌天狗岳の姿がくっきりと見えています。




  斜面を交代しながら登りましたが,流石に平均年齢◯◯才のロートル集団には今日の重いラッセルは手強く,標高600メートル付近でタイムアウトの午後1時を過ぎてしまいました。 前方には頂上へと延びる稜線が見えていますが,ここで引き返すこととします。 この付近で昼食と考えましたが流石に稜線上は風が強く,少し下へ降りてから昼食とします。


 

 北方向から雪雲がこちらに迫ってきました。 天気が悪くならないうちに途中の斜面で手早く昼食を取り,少し重めの雪ながら,初心者向きの素晴らしい斜面を堪能しながら尾根取り付きまで一気に滑り降ります。  この斜面麓に向かって右側へ降りてしまうと,降りにくい斜面へと出でしまうそうで,気分程度向かって左方向へ滑り降りるのがポイントだそうです。
 尾根取り付きまで降りた後は,長い林道をひたすら登山口へ向かう長い道のりが待っています。
初めて訪れる別狩岳でしたが,山頂までたどり着けなかったものの,ご案内いただいたMさんのおかげで楽しい山行となりました。


 

 




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