ニセコアンヌプリ〜五色温泉コース

ニセコアンヌプリ(1308メートル) 
      2001. 7. 28 

五色温泉登山口 8:45
ニセコアンヌプリ山頂到着10:20
ニセコアンヌプリ山頂出発11:45
五色温泉登山口12:55
北海道山メーリングリストのHasegaさんから、九州から来られたお客様とニセコアンヌプリに行きますが、遊びに来ませんか?とのお誘いを受け、朝5時に函館を出発してニセコに向かう。 3時間で余裕で到着するだろうと思っていたら、途中のコンビニで昼飯を調達したり、黒松内の道の駅に寄っていたら、すっかり遅くなってしまい五色温泉の駐車場到着は、約束の午前8時30分を僅かに過ぎて、3分の遅刻となってしまった。  既に長谷川さん御夫婦と、はるばる九州から来られたご姉妹が到着しており、急いで登山靴に履き替える。 五色温泉周辺は、低い雲に覆われていて、スキー場側の斜面からニセコアンヌプリ山頂を経由してガスが流れており、山頂は全く見えない。  このコースは、今回で3回目の挑戦だが、冬にスキーで訪れた時以外、今まで一度も、頂上から秀峰「羊蹄山」を見ることが出来ず、今回もか?!と少々心配である。
  ご姉妹を紹介して頂き、すっかり綺麗に整備されたニセコ野営場脇の登山口から、山頂を目指す。 登山口からしばらくは、樹林帯の中の緩やかな粘土質の登山道を登る。 所々滑りやすい場所や、ぬかるんでいる場所もあるが、スパッツが必要な程ではない。 やがて、樹林帯が切れて、大きな丸い石がゴロゴロと登山道に転がっている地点にさしかかる。 前回訪れた時は、もっと浮いている石の数が多く、足を取られ、歩きにくかったのだが、だいぶ石が沈んで歩きやすくなったようである。  一汗かいた頃、やがて920メートル地点のケルンに到着する。  この季節、お花の端境期だと考え、あまり期待はしていなかったのだが、山道の両側にはオトギリソウ等の「黄色」系統の花が多く咲いている。 同行したご姉妹の妹さんは、自称「ナンチャッテ写真家」さんだそうで、山道に咲き乱れる可憐な「お花」にさかんにレンズを向けている。
 標高1000メートルを超えたあたりから、ガスが薄くなりはじめ、上空に青空が見え始め、眼下には遙か下に道路、遠くにはうっすらと日本海を望むことが出来る。 このままガスが晴れれば頂上からの「羊蹄山」が充分期待できそうだ。 やがて、登山道は丸い石から、溶岩が平たく剥離した薄い火山性の石へと変わり、登山道もつづら折りの急斜面へと変わる。  平らな岩は、不安定で歩きにくく、急斜面ということもあり、ペースが落ちてきて、心なしか一行の「口数」が少なくなったよう〜な〜?  ご姉妹は、あまり登山経験が無いようで、「若さ」で今まで快調なペースで登ってきたのだが、さすがにそろそろ限界らしい。 私も、初めてこの山に登ったときは、まだ初心者で最初は快調なペースで登ってきたのだが、後半辛くなって山頂への道がえらく長く感じたものである。 斜面を登りきると、ようやくピークにたどり着く。 山頂付近は、晴れていて遠くに本当の頂上に立っている避難小屋がはっきりと見えている。 山頂が見えたとたん、一同急に元気となり、「さあ〜羊蹄山は見えるかな〜あ」とか叫びつつ、自然にペースが上がっていく。 最初のピークから、本当の頂上への道は、ほとんど平坦で、大きないくつかの石を乗り越えて、ようやく山頂に到着する。
 山頂からの展望は、いっぱいに広がる雲海の中に、美しい羊蹄山の山頂が浮かび上がっていて、見事な展望である。 ううん、これも「日頃の行い」と、一同「納得」? 快晴の空に浮かぶ羊蹄山の姿も良いが、雲海に浮かぶ羊蹄山も素晴らしいものである。  山頂で記念写真を撮影後、第2のお楽しみである山頂での昼食の準備を始める。  今日も山頂でのメインディッシュは、ラーメンである。 今日のラーメンは、塩ラーメン。 Hasegaさんの用意してきた、サクランボ、冷たいミカン等がサイドメニュートとして次々に登場する。 私も、函館から持参した「イカまんま」と「カールレイモン」のソーセージを取り出し、食べて頂く。 最後に、「余興」として、最近密かな話題となっている「焼きバナナ」に挑戦する。 前回は、焼くだけだったが、いろいろ調べて、今回はシナモンと砂糖を用意してきたが、肝心のレモンを持ってくるのを忘れてしまった。 こんがり、焼いたバナナにシナモンと砂糖を振りかけると、ケーキのような臭いがして、臭いだけなら、かなり行けそうである。  恐る恐る食べてみると、けっこう「美味しい」! やはり、シナモンと砂糖はかなり、効果的である。
 楽しい、山頂での昼食を終えて、下山を始める。 登りと下りでは、視線が違うためか、登るときには気が付かなかった、「お花」を次々に発見し、ゆっくりと「撮影」しながら下山する。 朝には全く見えなかったイワオヌプリも見え始め、稜線に登山者の姿も見える。  約1時間で登山口に到着して、駐車場の脇の無料休憩場でアイスクリームを食べながら、展示してある高山植物の写真をゆっくりと鑑賞する。 なかなか、見事な写真ばかりである。  その後、新装なった「五色温泉」に入浴し、汗を流した後、Hasegaさん御夫婦とご姉妹に別れを告げ、ニセコ一帯を徘徊して帰宅。  天候にも恵まれ、楽しい1日であった。
途中で出合ったお花たち

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