白雲岳〜銀泉台コース 2229.5メートル
                                                                2004.07.18  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2004年07月18日
                                          『登り 3時間30分』 
銀泉台 05:35 第二花園 06:22 駒草平 06:41  赤岳 07:55  白雲岳 09:05
   『下り 3時間15分』
白雲岳 09:30  赤岳 10:35 赤岳発  11:05  駒草平 12:04  銀泉台 12:45
【ひとくちメモ】
 登山道の傾斜も急ではなく、子供や初心者でも経験者が同行すれば比較的簡単に登ることが出来るコースです。 ただ、7月〜8月中旬までは、登山道に
雪が残っていて、場所によっては堅く凍り付いているので、足を滑らせないように注意が必要です。 白雲岳までは、銀泉台から歩行距離で約往復15キロ
となっています。 
 銀泉台は、夏から秋にかけて非常に人の出入りが多く、駐車場がすぐ一杯となりますので、駐車場への到着は早いほうが良いでしょう。 今回登った日は、
下山時の午後1時で、駐車場からはみ出した車の列が約400メートルの長さになっていました。
銀泉台には比較的清潔なトイレがありますので、駐車場での車中泊が可能です。 また、銀泉台ヒユッテには、夏の限られた期間ですが、宿泊も可能です。

 このコース、秋には紅葉見物の登山者以外の観光客が増えるため、例年一般車両の交通規制が行われます。


 
 7月の海の日を挟んだ三連休ですが、道東への遠征も考えましたが、お天気が良くないため、今期まだ訪れていない大雪山をお花を楽しみながらゆっくりと登ることとしました。 
 今回のコースは、33年前に初めて登って以来、何度も訪れている銀泉台を登山口として、白雲岳、緑岳へ続くおなじみのコースです。
 前日、大雪ダムの駐車場に車中泊でしたが、夜半から明け方には、雷を伴う激しい雨が降る不安定なお天気です。 天気は回復傾向という天気予報をあてにして、天気が良ければ白雲岳から緑岳までぐるっと回る予定で出発です。
 

 
 午前4時半に大雪湖ダム駐車場を出発し、午前5時半に銀泉台に到着です。 既に銀泉台駐車場はほぼ満車状態です。 何とか駐車場の隅に駐車スペースを見つけ、路上駐車は免れることが出来ました。 既に沢山の登山者が出発の準備をしています。 お天気は銀泉台に到着した時点で細かい霧雨が降っています。 空が比較的明るく、青空が微かに伺えるのでしばらく銀泉台でお天気が回復するのを待つことにします。 30分程待つと、霧雨も上がってきて何とかレインウエアーナシで出発出来そうです。  登山口の入山届けの記入所では、私のように天気の回復を待っていた登山者が多く、登山届けを出す事務所の前には列が出来ています。
 登山道は、雨が降っていたにもかかわらず、比較的ぬかるんでいるところは少なく、快調な登りが続きます。 すぐに第1花園に到着です。 花園の前の小さな谷にはまだ雪が沢山溜まっていて、雪の上を楽に通過することが出来ました。 その後も比較的順調な登りが続き、銀泉台から約1時間で第2花園に到着です。 第2花園には、まだ大きな雪渓が残っていて、滑りやすいのでキックを切って慎重に進みます。 

 

 いつもなら遠く感じる駒草平ですが、今日は体調が良いせいか、難なく到着です。 駒草平の前後から、お花の数が増えて、登山道の両側には数え切れない程の高山植物が咲き乱れています。 この季節は、以前にも訪れていますが今回のお花の数が一番かもしれません。 肝心のコマクサも今が見頃で、登山道の両側に咲き乱れるように咲いています。 駒草平のコマクサも一時は数が少なくなって心配されましたが、監視員やボランティアの方々の努力で徐々に回復しているようです。
 駒草平を過ぎると、第3雪渓が見えてきます。 雪渓の横を登っていく登山者の列が、蟻の行列のように見えています。

 

 第3雪渓は、雪解け水が登山道の上を流れ落ちており、登山道が滝のようになっていました。 元々岩が多い場所なので、水が流れていても比較的安全に登ることが出来ました。 所々登山道の下に、氷が残っているところがあるので、油断は禁物です。
 第3雪渓と第4雪渓の間の平坦な場所は、第4雪渓付近からの雪解け水が溜まり、まるで沢のようになっていました。 登山道の窪みを綺麗な雪解け水がゴウゴウと流れています。 登山靴で歩くことが出来ないような流れではありませんが、登山靴を濡らさないように慎重に進みます。 
 第4雪渓の下には、凄い数のお花畑となっており、殆どの斜面がお花で埋まった状態になっています。 この周辺で、今回の目的の一つとなっている「チョウノスケソウ」を探してみますが、見つけることが出来ませんでした。 
 第4雪渓を順調に登り切り、銀泉台から約2時間30分で赤岳到着です。 赤岳は、相変わらず凄い人出で、せっかく期待していた黒岳、旭岳方面の展望も雲に隠れて見えないので、休憩を取ってすぐに白雲岳方面に向かいます。



 途中少しは回復していたと思われたお天気ですが、ここに来て少し雲が増えてきたようです。 あまり視界が良くないなかを、登山道の黄色のペンキを見逃さないように慎重に進みます。 赤岳を過ぎるとめっきり登山者の数が減ってしまいます。 この天気で、白雲岳行きを諦めた人も多いようです。 比較的平坦な登山道を、両側のお花を楽しみながら進むと、やがで緑岳への分岐、続いて白雲岳避難小屋へ続く分岐が現れます。 白雲小屋への分岐には、沢山の荷物を担いだ登山者がおり、荷物を分岐に置いて白雲岳へ向かう準備をしています。 連休の中日ということもあって、今夜の白雲岳避難小屋は、さぞかし凄い混雑となることでしょう。

 

 ガスの中を進むと、前方に白雲岳山頂の標識が見えてきます。 山頂には、沢山の登山者もいるようで、色とりどりのジャンバーが見えています。 白雲岳山頂直下の岩場を慎重に登ると、しばらくぶりの白雲岳山頂です。
 生憎山頂は、薄いガスに包まれ、期待したパノラマを見ることが出来ませんでした。 比較的早く山頂に到着したので、山頂でコーヒーを飲みながら30分程天気の回復を待ちましたが、結局ガスは晴れず、下山することにしました。
 帰りは、ゆっくりとお花を撮りながらの下山となりました。

 天気には恵まれませんでしたが、沢山のお花には恵まれ、改めて大雪山の懐の深さを感じた一日となりました。
 
登山道でみかけたお花たち。

銀泉台からのGPSログトラック



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