春香山〜和宇尻山〜桂岡コース 906メートル
                                                                2004.03.06〜07  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2004年03月06日〜07日
   『登り 2時間40分』 銀嶺荘まで
  銀嶺荘から 『下り 1時間15分』
【ひとくちメモ】
 桂岡登山口周辺には駐車場がありませんので、下の 浄水場の駐車場に駐車しましょう。 今回は銀嶺荘に一泊という
ことで、夜間の車上荒らしを警戒して、近くのにお住まいのカントリーマンさんの知り合いの方のところへ駐車させて
 いただきました。 登りは土場までは夏道に沿って登り、帰りは土場から下は林道を下りました。 下りの林道は結構
 狭く、滑走面も荒れていて滑りにくい状態でした。 ず〜っと、ボーゲンで降りてくると、内太股の筋肉が張って辛い (^^ゞ

(写真提供 Kさん、マリッカさん、どさんこのりさん <(_ _)> )

 昨年秋に落ち葉を踏みしめて登った春香山。 趣ある銀嶺荘のたたずまいに魅了されて、今度は山スキーでと計画していた冬の春香山ツアーにいよいよ出かけることとなりました。 今回の同行者は、いつも?!のKさん、スキーの上達が目覚ましいSakuraさん、ゲレンデスキーの達人で、今シーズンからフカフカ雪を求めて山スキーを始めたマリッカさん、はるばる函館から駆けつけた、どさんこのりさんというメンバーです。
 
 今回は、桂岡の住宅街にある夏道の登山道から出発です。 雪の壁には「私有地!」とか「除雪の妨げとなる迷惑駐車禁止!」といった看板が立ち並び、駐車出来る雰囲気ではありません。 我々は、一端荷物を置いて(もちろん見張りを置いて)離れた駐車場まで行って車を止め、そこからタクシー(銭函交通 0134-62-6262)で登山口へ移動しました。 
午前10時30分に登山口を出発。 登山口からは沢山のトレースが延びており、まるでジェットコースター状態です。 歩きやすいトレースの跡をゆっくりと登っていきます。 昨年の秋に掛け替え工事をやっていた沢に架かる橋は、立派な橋となって完成していました。
 
 林の中を進みますが、なかなか「土場」が見えてきません。 あと少し、あと少しと斜面を登りますが、結局は「土場」までは2時間近くかかってしまい、強くなってきた風を避けながら立ったまま軽く昼食を取ります。 「土場」から夏道と別れを告げ、土場に向かって右側の斜面を登っていきます。 ここからしばらくは急な登りが続き、山スキー全体に体重をかけて滑り落ちないように慎重に進みます。 しばらく行くと、上から昨日銀嶺荘に宿泊したと思われる山スキーの人が何人か降りてきます。 急な登りを登り切ると、平坦な林が続き、午後1時15分にようやく銀嶺荘到着です。
 銀嶺荘で休憩を取った後、時間もあるので春香山山頂へ行ってみることにします。 小屋の脇から夏道に沿って急勾配の斜面を登っていきます。 急勾配の斜面にはフカフカの雪が広がり、沢山のスキーのシュプールが付いています。 山頂までもう少しというところで、急に天候が悪化して視界が悪くなります。 小屋泊まりの強みで今日は無理をしないで引き返すこととしました。 帰りはフカフカの雪の中を一気に?!に銀嶺荘まで下りました。
 
 小屋に着いて、一眠りしてから淡いランプの光に包まれて、夕食です。 今日はKさんが用意してくれた豪華な「焼き肉」です。 焼き肉の外にもそれぞれメンバーが持ち寄った食材で賑やかな夕食となりました。 お腹が一杯になり、話に花が咲いたところで、やがて睡魔が等しくメンバーを襲い、ランプの光の下でやがて意識が遠のいて行きます........................ 。
 
 翌日薪の煙の臭いに気づいて目を覚ますと、天気は上々でしかもほぼ無風状態です。 外が明るくなると次第に「青空」が広がってきます。 ゆっくりと朝食を取り、出発の準備をしていると銀嶺荘の管理人さんの「竹本さん」が、春香山の隣の「和宇尻山」経由で春香山へ向かうルートがり、景色が素晴らしいとの情報を提供してくださった。 しかも、天気がよいので途中まで同行して頂けるとのこと。 
 準備を整えて、青空の下、竹本さんを先頭にして和宇尻山山頂を目指します。 雪はフカフカ、無風で暖かく最高のコンディションです。

 
 銀嶺荘の横から春香山山頂へ延びるトレースを外れ、森の中を進みます。 竹本さんは、長靴に山スキーという身軽なスタイルで、結構なお年(失礼 <(_ _)> )と推察されるのですが、スタスタと快調なペースで進んでいきます。 我々も頑張って付いていくのですが、すぐに竹本さんとの距離が開いてしまいます。 ウサギやキツネなのどアニマルトラックの広がる緩やかな丘陵を登り切ると、和宇尻山山頂です。 山頂からは、樺戸山塊から夕張、芦別方面まで見渡すことが出来、メンバーの「すご〜ぃ〜」という声が響きます。
 和宇尻山には、夏道がなく、この季節か残雪期でなければなかなか登ることは出来ないそうで、山頂からは天気が良ければ、春か「利尻山」を望むことが出来るそうです。 山頂で海をバックに記念撮影の後、春香山山頂を目指します。

 
 和宇尻山山頂から緩やかな斜面を下り、比較的平坦な林の中を進んでいくと、やがて目の前に突然春香山の山頂が見えてきます。 ここから小樽方向へ下っていくとオーンズのスキー場へ下るコースとなるようで、滑りやすそうな斜面が続いています。 春香山の頂上へと続く斜面を迂回するように回り込みながら登っていくと、白く輝く余市岳、白井岳、そして札幌国際スキー場が遠くに見えています。 耳を澄ませば、札幌国際スキー場からの音楽が微かに聞こえています。 やがて、昨年秋にも訪れた春香山山頂に到着です。

 
 山頂で、記念写真を撮った後、管理人の竹本さんは、一足早く下山されました。 巧みなスキー裁きでアットいう間に見えなくなってしまいました。 何でも身軽な長靴姿で冬の日高、大雪にも行かれるそうです。
 山頂で一休みし、スキーのシールを外して、春香山山頂からフカフカの深雪の斜面を銀嶺荘に向かって降りていきます。 スキーの達人マリッカさんとKさんは、急な斜面を軽快に、Sakuraさんと、どさんこのりさんは「それなり」に、そして私は「安全第一」に滑り降りていきます。 雪質が良いので、滑り具合は軽快そのもので、思わず歓声が上がります。

 銀嶺荘到着後は、小屋に預かってもらっていた重いザックを背負いなおして、下山です。 「土場」までは、林の密集した急な斜面を下り、土場からはコースを向かって左側の林道に取り、ガリガリの細い斜面の荒れた林道を、内太股の筋肉を痙攣させながら、ひたすらボーゲンで下ります。 林道の終点は民家の近くの登山口ではなく、駐車場のある浄水場の登山口でした。

 今回の山行は天候にも恵まれ、フカフカの深い新雪を、存分に楽しむことが出来ました。 帰宅後、銀嶺荘の煙の臭いが衣服やザックにしみ込んでいて、なかなか消えず苦労しました。 濡れた衣服は、あまりストーブの近くで干さない方が良いかもしれません。



桂岡からのGPSログトラック 赤→登り 青→下り





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