春香山  906.9メートル
                                                                2003.11.09  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2003年11月09日
登山口 07:55  土場 09:30   分岐 09:55   銀嶺荘  10:20  山頂 11:55
   『登り 3時間00分』
山頂 12:30  銀嶺荘 13:00 (休憩)〜銀嶺荘発 13:30  土場 14:05  登山口 14:55 
   『下り 2時間55分』
【ひとくちメモ】
 平成11年に発行された北海道文庫「札幌の山」の記述によれば、「歩ける人なら誰でも登れる山」と記載されているが 
 記述に反して、結構山頂までは歩きごたえがある。 登山道の途中には林道や、脇道が縦横に交差しているので、道に
 迷わないように注意が必要です。  登山口の周辺には駐車スペースが少ないので、週末は要注意。 最近車上荒らしも
 多いとのことで、こちらも注意が必要のようです。

 雪を避けての山行も、そろそろ限界となってきました。 もう南へ下るしかないようです。 道央地区の夏山シーズンの登り納めとして春香山へ行って来ました。 今回の同行者は、いつものKさん、Sakuraさん、先日風不死岳に同行した、さえさんというメンバーです。 以前春香山を訪れたのは、まだ20代の18年前で
当時の記憶を思い出しながらの登山となりました。
 
登山口の入り口は、小樽市内の桂岡の住宅街にあります。 周りは本当に住宅が建ち並ぶ場所なので、付近のみなさんの迷惑とならないように配慮が必要です。 満車の場合は、あきらめて近くのダムのそばに停めましょう。  今日は、地元の登山愛好家のみなさんが登山口近くの丸太橋を掛け替えるそうで、登山口が賑やかです。 登山口からしばらくは、落ち葉の絨毯を踏みしめながらゆっくりと登っていきます。

 なだらかな登山度を進んでいくと、やがて全体として見通しが利かない場所が多い登山道の中で比較的展望が利く「土場」に到着します。 登山道から土場までの間の登山道には林道や脇道が沢山交差していて、特に表示が出でおらず、道に迷いそうなところも多いので注意が必要です。 土場からは、少し急な斜面を登って国際スキー場方面との分岐へと向かいます。 このあたりから先ほどから徐々に降り出した雪の量が多くなって登山道を白く覆いだしました。 土場までは確かに数人の先行者の足跡が付いていたのですが、土場から忽然と消えてしまいました。 山菜やキノコのシーズンは終わったはずなのに、不思議です。
 
やがて、分岐到着です。 分岐の記載によると定山渓まで6時間という表示が出でいます。 2003年の春に北大の関係者が笹狩りも実施したようです。 距離はかなりありそうですが、気候の良い時期に是非歩いてみたいコースです。 ここから登山道はほぼ平坦な道となって、長く長く延びています。 途中ぬかるんでいる場所もありますが、よく整備されていて、靴を汚さず快適に歩くことが出来ます。
 
ようやく、銀嶺荘に到着です。 このころから、更に雪が強く降り出して、気温も低くなってきました。 笹の上にも雪が降り積もり、真っ白になっています。 一行は、銀嶺荘には立ち寄らず、軒先を借りて一休みし、防寒具を着込みます。 銀嶺荘から登山道はジグを切って急に傾斜がきつくなります。 きついと行ってもジグを切っているのでゆっくりと進めばさほど疲れる登りではないし、危険な場所もありません。 頂上直下に短いロープ場があり、今回は完全に凍結しており、若干手こずりましたが、凍結していなければ、特に問題とはならない場所です。
 
 最後のロープ場を過ぎると、登山道は平坦となり、あっけなく誰も居ない山頂へ到着です。 幸い天気も回復傾向で、石狩湾が綺麗に見えています。 荷物を下ろしてお湯を沸かしていると、下から沢山の人が上がって来て、すぐに山頂は「満員」状態となってしまいました。 やはりこの時期登れる山は限られてしまうので、やむをえないところです。 山頂で、他の登山者と会話を楽しみながら、ゆっくりと昼食を取りながら約30分程くつろいでから、銀嶺荘へ向かって下山します。
 
日頃の行いが良いせいか、天気もすっかり回復し、青い空にシラカバが冴えます。 滑る登山道を慎重に下りながら30分程で銀嶺荘に到着です。銀嶺荘は北海道東海大学が管理している山小屋で、北海道では珍しく通念管理人が在中している山小屋です。 宿泊は一人800円、休憩は「美味しいコーヒー」付きで400円で利用出来ます。 宿泊には、事前に東海大学へ申し込みが必要のようです。 暖かいストーブとランプの光を楽しみながらしばらくゆっくりと休憩します。 大変趣のある山小屋で、管理人の方も良い方なので、是非今度は冬に泊まりがけで訪れたいものです。

銀嶺荘での余韻を楽しみながら、フカフカの落ち葉の絨毯の感触を楽しみながら下山です。 下山後は石狩市の「番屋の湯」に立ち寄り汗を流してからの帰宅となりました。
 






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