幌天狗〜途中撤退 幌コース 1222メートル
                                               2006. 04.22 


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2006年04月22日
 林道除雪終点 06:45  550m地点 08:57  610m地点 09:18  745m地点  09:58  810m地点 10:33   
   『登り 3時間48分』

810m地点 11:25 610m地点 11:55 林道除雪終点 13:08  
   『下り 1時間33分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、浜益市街地を抜け、幌の市街地に入り「新幌橋」を過ぎて直ぐ右折し、墓地へ至る林道へ入ります。 林道といっても細い
ながら舗装された快適な道です。
 今回訪れた時には果樹園の近くまで除雪されていましたが、積雪の状態により、最終除雪地点が変わりますので注意が必要です。
今回は地元の方が案内して頂いて心配ありませんでしたが、テープも少なく視界不良時には、比較的迷いやすいコースのようです。
 一貫して、林道まで到達するまでは、尾根の上から沢に迷い込まないように、自分の位置が尾根の上に居ることを確認して下るのが
下山時のポイントとのことです。




  
  かすみ草さんと、フェルさんのお誘いを受け、群別岳、暑寒別連峰の天望台となっている1222メートルポイント(通称「幌天狗」を目指すこととなりました。
  今回は、幸運なことに、地元浜益村にお住まいで、この周辺の山を知り尽くしているMさんに案内していただけることとなった。
  メンバーは、以前ニペソツ登山の際に御一緒した山の超ベテランN山さん、N山さんの知人のMNさん、そしてレギュラーメンバーの、あかねさん、Marikkaさん、Tutumiさん、そして私の9名です。




 林道の除雪終了地点に到着すると、既に車が一台止まっており、先発している登山者がいるようです。 車はレンタカーで車内に寝袋が置いてあるところを見ると、ここで車中泊して幌天狗又は群別岳を目指して早朝出発したようです。
 林道除雪最終地点から数百メートルは雪の積もった舗装道路を進みます。 舗装道路が途切れた先にゲートが設けられており、ここからしばらくは林道歩きと所々林道をショートカットしながら進みます。
 



 林道は流石にこの季節ということもあって、所々土や岩が顔を出していたり、数日前の強風の影響で枝などが散乱していてあまり良い状態ではないため、注意しながら進みます。急なS字カープ描きなが延びる林道の急登を登り切るといよいよ林道に別れを告げます。 ここからは、疎らな雑木の中の比較的緩やかな登りや、殆ど平らな尾根歩きを繰り返しながら登っていきます。
 天気が良ければ素晴らしい天望が次第に広がるはずですが、「晴れ」の天気予報に反し山頂は雲の中に隠れて見えません。 登山口から1時間半程登るとようやく日本海を望むことが出来ました。


 

  かなり長時間歩いているのですが、緩い登りが続くので、なかなか高度を稼ぐことが出来ません。 変化に乏しい広い尾根歩きが続きます。 これで上空に青い空が広がっていれば、天望に期待を膨らませ少しは足が進むのですが、今日は高度が上がるに連れて天候が悪化し、ガスが次第に濃くなってきました。
 地元のMさんのお話では、昨年訪れたときにはこの付近に大きな「熊」の足跡が何度もコース上を横切っていたそうです。 この周辺は熊の生息数は多いようですが、ここしばらくは熊による被害は無く、Mさん曰く「浜益の熊は行儀が良い」とのことです。
 行儀が良いにしても、この周辺、熊には充分な注意が必要なようです。




 次第に深まるガスの中を進むと、山スキーの男性の登山者が下山してきました。 お話を聞くと、下の車の持ち主の方で、なんと東京から幌天狗を目指して来られたそうですが、この先は視界が悪く、小雨も降り始めていて撤退して来られたとのこと。 我々も天望が望めそうもないので、天候を見ながらもう少し進み、ある程度のところで昼食を摂って引き返すことにしました。
 さらに先に進んでいくと、ガスは濃くなっているのですが、何となく上空が明るくなってきたようです。 一途の望みを繋ぎなら先を進みます。 745メートル付近の広い平原の途中では樹氷が沢山木に付着して、その樹氷が風に吹かれてパラパラと頭上に降り注ぎ、幻想的な雰囲気を醸し出していました。




 標高800メートル付近の比較的長い登りを登り切った地点で、リーダーMさんの判断で、今回はここで引き返すこととなりました。 当初の目的地の幌天狗まではあと三分の一の距離を残していますが、天望が望めないなら仕方がありません。
 今回はツエルトを持参していたため、設置訓練を兼ねてツエルトを張って、風よけを作り、昼食を摂ることとしました。 薄いツエルトですが、効果は抜群で寛ぎながら昼食を摂ることが出来ました。
 1時間ほどゆっくり寛いで、下山開始です。
昼食を摂った800メートル付近からの下りの斜面は初心者のスキーヤーには絶好の斜面となっていて、少しスキーが上手くなったかなと勘違いしながら歓声を上げて一気に滑り降ります。 
 今回も、地元のMさんをはじめとして、素晴らしいメンバーに恵まれ、楽しい山行となりました。 また好天の日に是非訪れたい山が1つ増えました。


幌天狗へのアプローチGPSトラック
青が往路、赤が復路です。
晴れた日の幌天狗からの群別岳 felさん提供 来年は見たい........... (^^ゞ





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