イチャンコッペ山
(828.9メートル) 
      2002. 4. 28 

登山口 9:00
2合目 9:20
見晴らし台(五合目付近)10:00
反射板(8合目)10:20
頂上10:35
頂上10:50
反射板(8合目)11:00
見晴らし台11:10
昼食
見晴らし台12:00
登山口12:40
行程には、休憩時間を含む
休憩を含まない行動時間
登り 1時間25分
下り 1時間
  夏山シーズンの第1段のトレーニングを兼ね、この時期登山靴で登れる山を物色中に、最近一段と山でご活躍のHasegさんから「イチャンコッペはどう?」とのアドバイスを受けて、早速準備に取りかかっていると、道南でアクティブに活動中の「どさんこのりさんご夫婦」から明日イチャンコッペへ行くというメールが入り、早速連絡を取り合い、同行することとする。
   午前9時にポロピナイキャンプ場上のヘアピンカーブ前の駐車場に集合。 すでに到着していたどさんこのりさんご夫婦と身支度を済ませて早速登山口へ向かう。 登山口は、ヘアピンカーブの丁度先端部分近くにあり、若干目立ちにくいが、標識もきちんと付いているので注意すれば迷うことは無い。 2001年5月発行の北海道新聞社発行の「夏山ガイド」の写真では、白いガードレールを跨いで登山口へ向かっているが、現在はガードレールが改修されて、周囲の様子が変わっているので、要注意。
   登山道は、登りはじめから急斜面が続き、冬の間に筋肉から脂肪へ変わってしまった体を容赦なく痛めつける。 先頭を勤めるどさんこのりさんは、まだ20代ということもあって、「体が切れない〜っ」とか言いながらも、ぐいぐいと上っていく。 遠く上を眺めても、急斜面は当分続きそうで、登りははじめてからわずか10分足らずで、全身から汗が噴き出す。 この登りは、乙部岳の稜線への登りに似ているとか話し合っているうちに、ようやく2合目に到着する。 2合目からは、若干傾斜は緩くなるとガイドブックには紹介されているが、相変わらずかなりの急斜面が続き、なかなか楽にならない。 「まだ、稜線に出ないの〜」と文句を言いつつ、辛い登りを続けると、ようやく614メートルピークへ到着する。 今まで登ってきた登山道を振り返ると晴天の強い日差しに湖面を反射させ、風不死岳を水面に映すすばらしい支笏湖が望まれる。 この頃から、8合目の反射板のあるピークがはっきりと目前に迫るようになる。 反射板斜面は、造林のためにつけられた道の跡が沢山見られ、山頂へ向かってほぼ直線的に付けられた登山道のような道も見られるが、正式な登山道は反射板を右から回り込むように付けられている。 このあたりの登山道に一部雪が残っていているが、表面が程良く締まっていて歩くのにはまったく支障がない。 雪解けのせいで、一部ぬかるんでいるところもあるが、登山靴を汚す程ではない。 五合目付近の登山道がやや直角に曲がる付近で、登山道から若干外れた所に、支笏湖、恵庭岳、紋別岳を見渡せる絶好のビュースポットがあり、しばし一同素晴らしい景色に見とれる。 勝手に、一同この場所を「見晴らし台」と名付ける。 8合目の反射板を目標にして、さらに登山道を進むと、周囲に何本かの造林に使用した脇道が現れて、登山道か?!と惑わせるが、よく見ると登山道には、はっきりと人が歩いた跡があり、本当に判断に迷うような場所にはロープが張られている。  最後に辛い急な登りを登って8合目の反射板に到着する。
  反射板から、笹に覆われた斜面が続き、イチャンコッペ山山頂が見渡せる。 山頂までは、若干の登り返しの斜面があり、山肌に登山道が山頂まで延びている。 山頂までの登山道は、笹刈はきちんとされているものの、両側から登山道に笹が張り出してきており、体で笹を軽くかき分けながら頂上を目指す。  もう少しで山頂というところで、にぎやかな声が聞こえ、なんと山仲間のKさんが突然現れる。 どさんこのりさんのメーリングリストのメールを見て、来てみたとのこと。  先程、登山道でKさんの噂話をしていたところなので、突然の再会に一同びっくり。 下山を始めたところのKさんに無理矢理に引き返してもらい、一緒に山頂に到着。 
  山頂は、広い平坦な場所で、周りを木に囲まれているため、春の今は視界が良いが、夏場の視界は良くないかもしれない。 しばし、山頂で休憩の後、下山。 途中の、見晴らし台で、山頂ビールで乾杯し、昼食を食べながら再度、眼下に広がる絶景をゆっくりと楽しむ。  夏場のような暖かい日の光のなかで、ウグイスの鳴き声と、絶景を堪能した後、登山口まで一気に下山した。
  春一番の登山ということで、鈍った体には応えたが、絶好の好天のもとで、楽しい山行となった。  

注意! 登山道の周辺の枯れ木には、鮮やかな赤い色をした「ダニ」が多数見られた。 下山後には充分「ダニ」のチェックが必要かも。

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