漁岳〜春山 1318メートル
                                                                2004.04.11  



コースタイム(休憩時間を含む)


登山日 2004年04月11日
   『登り 3時間00分』 
登山口  08:35 林道分岐 09:35 展望台 10:00 急斜面取付き 11:00 山頂 11:30
   『下り 1時間55分』
山頂 12:10  急斜面下 12:20  展望台 12:35  林道分岐 13:15  登山口 14:05

【ひとくちメモ】
 国道付近の登山口周辺にはほとんど駐車スペースがありませんので、車の通行の支障にならないように路肩に
駐車します。  特に登山口周辺は、支笏湖方面から見て緩やかなカーブとなっているので、通過車両の「死角」と
ならない場所に停める 配慮が必要です。
 登山当日は雪が程良く締まっていたので、普通の登山靴で(つぼ足)で何の支障もありませんでしたが、スパッツ等
の装備は必要です。 登山道に特に危険と思われる場所はありませんでしたが、雪庇が出来ている場所もあるので、
崖の近くには近寄らない方が無難です。
1時間程の林道歩きから頂上への分岐点は、足跡が交錯して分かりにくいので注意が必要です。

(写真提供 マリッカさん <(_ _)> )

 
以前から登ってみたいと考えていた札幌の50山の一つの「漁岳」。 今回はマリッカさんから「つぼ足」で登りませんかとお誘いを受け、「渡に船」と喜んで同行させて頂くとなった。 今回の同行者は、いつも?!のSakuraさん、そして、マリッカさんの愛犬「ゲン」くんの3人と1匹です。

 

 今回は、札幌から支笏湖へ向かう国道453号線のオコタンペ湖への分岐のやや手前の林道入り口からスタートです。 既に国道の両側には入山者の車が沢山駐車されています。  午前8時35分に登山口を出発。 登山口からしばらくは、緩やかな斜面が続く林道歩きとなります。 林道の距離はかなり長く、ダラダラと約1時間続きますが今日は天気が良いので、気持ちの良い林道歩きです。  林道には沢山のトレース跡や登山者の足跡が残されています。




  午前9時35分、林道分岐到着。  林道からの分岐点は不明瞭で、分かりづらいの要注意です。 分岐点から更に奥に続く林道には、スキーのトレース跡や足跡が延びていますので、中止しなければ通り過ぎてしまいます。 今回訪れた時には、斜面のやや奥にピンクのテープがありましたが、それ以外に目立った目印はありません。 斜面からからの登りは、結構な斜度があり、堅く締まった斜面に登山靴でキックを入れながら慎重に登って行きます。 急斜面はしばらく続きますが、しばらく行くと斜度がやや緩くなり、深い森の中をゆっくりと登っていきます。 




 
 緩いアップダウンを繰り返しながら登っていくと、急に視界が開けて展望台のような台地にたどり着きます。 今日は絶好の快晴とあって、鋭くそびえ立つ恵庭岳、光り輝く湖面が美しい支笏湖、そしてまだ凍っているオコタンペ湖が素晴らしい姿を見せています。 思わず「ウォ〜ッ」と声が出でしまいます。 一緒に登っている「ゲン」もまだ元気で、一緒に絶景を楽しんで?!いるようです。 遠くを眺めると、夕張山脈、日高山脈、そして微かに大雪方面の山並みも姿を見せています。 こんな天気に恵まれたのは久方ぶりですが、雪の斜面から照り返す強い紫外線でほほが既にヒリヒリと焼けてきています。



 
 素晴らしい展望台からの景色にしばしの別れを告げて、更に緩い斜面の森の中を進んでいきます。 森の中には山スキーで付けられたと思われるピンクのテープが点在しており、時には別々の方向を指していますが、斜面を迂回するために別の方向を指している場合が多く、結局は元の道に戻る場合が多く、自分で判断して、自分好みの斜面を探しながら登って行きましょう。 ただし、あくまでも自己責任ですから、その都度地図で確認する必要があるのは、言うまでもありません。  やがて、青い空をバックにそびえる漁岳の山頂が見えてきます。 よくよく目をこらすと、沢山の人がトラバースしながら山頂を目指す様子が見えています。 最後の斜面は、かなりの急角度のようです。
 途中から、安全を考えて補助歯付きの6枚歯の軽アイゼンを装着しました。



 
 いよいよ、頂上へと至る急斜面に取り付きます。 強い日差しの中を喘ぎながら登っていると、前方から歓声が〜。 「ん?!」と顔を上げるとどうやら先行する2人が知り合いに会ったようです。 近づいていくと、ピッケルを持って、いかにもベテランと思われるカップルが.............。  なんと、いつもネット上でお世話になっているMiuraさんです。 ネットではおなじみですが、実際にお会いするのは初めてです。 初対面ですが、以前からの顔見知りのような感覚です。 Sakuraさんは3度目の再会のようですが、Miuraさんも「ゲン」が目印になったようです。 しばし、歓談の後又の再会を約束してお別れしました。


 

 辛い急斜面を滑落しないように喘ぎながら上り詰めると、いよいよ待望の山頂です。 山頂にたどり着いたとたん、今日2回目の「ウァ〜ッ」の声が出でしまいました。 すご〜い!! 360度の展望です。 雲一つ無い羊蹄山の勇姿、ニセコアンヌプリの双耳峰とスキー場の斜面、そして恵庭岳、支笏湖、オコタンペ湖、先程の展望台では見えなかった樺戸連山の白い嶺々も輝いて見えています。  ひとしきり絶景を楽しんだ後は各自持ち寄った昼食の時間です。 白い羊蹄山を見ながらの昼食は格別です。



 昼食の後、もう一度展望を楽しみ、後ろ髪を引かれながら、12時10分に下山開始です。 急斜面の上から下を覗くと、40名のツアーが急斜面の下で休憩しています。 流石に40名の集団は凄い迫力です。 マリッカさんとSakuraさんは持参の携帯用そりで一気に斜面を下っていきます。 ゲンも疲れも見せず、そりの後を駆け下ります。 私は慎重に急斜面にキックを入れながら一気に駆け下ります。 先程下り降りた斜面を振り返ると、休憩していたツアー客が巨大な「蛇」のように斜面をうねりながら動いていきます。  その後、途中の斜面でのそり遊びを楽しみながら、一気に林道まで駆け下ります。 気温が上がって来て、雪がだんだん「腐って」きたので、所々「ズボッ」と埋まりますが、さほど支障はありません。 やがて林道に出てひたすら登山口を目指しますが、帰りの林道歩きは長く長く感じます。 ようやく14時5分に登山口に到着。

 今日はおかげさまで素晴らしいお天気に恵まれて、素晴らしい山行を楽しむことが出来ました。 山スキーから登山靴に履き替えた「つぼ足」での今年初めての登山でしたが、あの絶景はと、素敵な出会いは、忘れられないものとなりました。
 誘って頂いたマリッカさん、ありがとうございました。



国道登山口らのGPSログトラック

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