富良野岳肩分岐〜三峰山〜上富良野岳縦走 
                                                                2006.09.16  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2006年09月16日
                                     
     『所要時間 5時間00分 休憩を含む』 
十勝岳温泉登山口 07:00 上ホロ分岐 07:43 富良野岳肩分岐 08:45 休憩 富良野岳肩分岐 09:00 
三峰山 09:55  上富良野岳 10:30 休憩 上富良野岳 10:40  上ホロ分岐 11:25  十勝岳温泉登山口 12:00

【ひとくちメモ】

 富良野岳肩分岐までは登山道の傾斜も急ではなく、子供や初心者でも経験者が同行すれば比較的簡単に登ることが出来るコースです。
 ただ、7月中旬までは、登山道に雪が残っていて、場所によっては堅く凍り付いているので、足を滑らせないように注意が必要です。
 富良野岳〜三峰山は、前半比較的岩場が多く、スッパリと切れ込んだ稜線を何度か通過するので注意が必要です。
 三峰山から上富良野岳までは、何度かピークを登り返しながらの登山道ですが、遠くに見える十勝岳を眺めながら比較的安全に歩くことが
出来る尾根道です。 
 上富良野岳から上ホロ分岐までの登山道は、上富良野岳直下までは、滑りやすい急なザレ場となっていて、下りでは特に注意が必要です。 
 途中からは長い長い階段が続きます。 この階段、登りも下りも辛い (>_<)
 
 このコース、秋には紅葉見物の登山者以外の観光客が増えるため、非常に駐車場と道路が渋滞します。


 
 9月の敬老の日を含む三連休、台風の接近もあって天気が不安定で、当初昨年に続き大雪縦走を予定していましたが急遽予定を変更して富良野岳周辺で一足早い紅葉を楽しむことにしました。
 朝4時に札幌を出発し、一般道をとおり、十勝岳温泉登山口到着が6時40分。既に10台程の登山者の車が停車中で、何組か準備体操の真っ最中でした。
 こちらも準備体操の後、ゆっくりと富良野岳肩分岐を目指して出発です。


 

 
 午前7時丁度に十勝岳温泉登山口を出発します。 登山口の入山届けには既に十数人の先発者の名前が書かれていましたが、今日は北海道の人より本州から来られた登山者の方が多いようです。 太陽が山影に隠れているためかまだうっすらと暗く、夜が明けきれていないようですが、安政火口に到着する頃には峰の向こうから太陽が昇ってきました。


 

 安政火口からガレ場を登り本格的な登山道に取り付きます。 以前には無かった富良野岳方向を示す表示が岩に書かれていました。 ぐるっと山肌を回り込むように作られている登山道を登っていくと大きなザレ場に到着します。 以前に登った時には細い沢だったように記憶していますが、大雨の影響か崩壊が進んでいるようです。

 

 しばらく登山道を進むと以前は浸食が進んでいて歩きにくかった登山道に立派な階段が出来ていました。 個人的には登山道に階段は付けて欲しくないのですが、登山道の浸食を防ぎ、周辺の環境を守るためには我慢しなくては。 高度が上がるにつれて、ナナカマドがだんだん色付いてきました。



 右上にクッキリと聳える富良野岳を見ながら登山道を詰めると、まもなく富良野岳肩分岐に到着です。 分岐には富良野岳へ向かった登山者の大きなリュックが置かれています。 朝食が早かったため少々お腹も空いたことから行動食を取りながらひと休みすることとします。 
 休憩していると、富良野岳から次々と登山者がおりて来て三峰山へ向かって出発していきます。 こちらもそろそろゆっくりと三峰山へ向かうこととします。
 岩の多い稜線上を進むと綿毛になったチングルマの群生や、この季節にまだ元気に咲いているイワギキョウが迎えてくれました。


 

 アップダウンを繰り返しながら稜線上の登山道を進んでいきます。 稜線の両側には真っ赤に紅葉したウラシマツヅジが見頃となっていました。 昨年大雪を訪れたときには既に茶色く変色していたので、艶のある鮮やかなツツジを見るのは久方ぶりです。



 何度かのピークを登ると、突然目の前に三峰山山頂の看板が現れました。 以前の記憶ではもう少し先だと思っていたのですが、今回は意外と近く感じました。 山頂からはこれから向かう上富良野岳山頂と後ろに続く十勝連峰が綺麗に見えています。
 


 三峰山から長い下りを下り、登り返すと上富良野岳山頂です。 上ホロカトメック山も間近に見えていますが、今日は立ち寄らず上富良野岳で休憩した後急なガレ場を下って下山することとします。 危険な急な下りを慎重に進むと、以前訪れたときには設置された階段が完全に崩壊していた急な下り坂に差し掛かります。 噂には聞いていたのですが、壊れた階段は完全に修復されていて、立派な長い長い階段が続いています。 登るのには便利そうですが、階段の幅が狭く足の大きな男性には少々下りにくいかもしれません。




 長い長い階段の途中ではナナカマドが見事に色付いていました。 紅葉を楽しみながら順調に上ホロ分岐に到着。 もうお昼近いというのにこれから富良野岳へ向かう登山者が何組か休憩していました。
 上ホロ分岐から一気に登山口まで下山し、十勝岳温泉登山口に丁度12時に到着することが出来ました。 
 下山後、凌雲閣で800円の日帰入浴を楽しみ、帰りに美瑛の雄大な風景を楽しみ、ゆっくりの帰宅となりました。

 まずまずのお天気と、色付き始めた紅葉も楽しむことが出来、大満足の一日となりました。

GPSログトラック



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