小鉾岳〜再訪 791.6メートル
                              以前登った記録はこちらから                 2004.10. 23  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2004年10月23日
 登山口 10:58  山 頂 12:40
   『登り 1時間42分』
 山 頂 13:16  登山口 14:45
   『下り 1時間29分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、国道5号線の札幌方向から見て、野田生橋の手前の「桜野温泉熊嶺荘」の看板から右折し道道573号線を進みます。
 桜野温泉熊嶺荘への分岐を通過し、さらに進みます。 大きな農場を2つ通過し、冬季閉鎖用のゲートの手前の「野田生中二股林道」
の看板から右折します。 未舗装の林道をしばらく進むと植林された林が見えてきます。 林の中を進み、最初の分岐を左折した先の
牧草地が駐車場となります。
  実際の登山口は、牧草地の左奥となります。 牧草地からは登山口が見えませんので、迷わないようにして下さい。
 小鉾岳周辺は、クマの多い道南でも、特に生息密度が高い地域だと思われますので、鈴、笛、クマ避スプレーの用意は忘れずに。
登山道の距離は2q少々と短いですが、結構ワイルドで危険な箇所もあるので、充分注意しましょう。
 低い標高と山頂までの時間の短さで侮ってはいけないピリリと辛い山です。

このHPが江別の「超美人登山家姉妹」←(ただの噂?!)として有名な JAJAさんのHPで紹介して頂きました。


  
 今回は、以前から計画を練っていた道南遠征です。 当初は6名での遠征の計画でしたが最終的に4名となり、車が一台で済むこととなったため、普段はあまり使わない高速道路を使ってのアプローチです。 今回の同行者は、最近御一緒する機会の多いmarikさん、テレマークの達人Kamiさん、以前何度か御一緒しているKuroさんの4名です。
 登山口からは、函館のどさんこのりさん御一家と待ち合わせて、同行する予定となっています。 札幌を出発するときは雨でしたが、道南に近づくにつれて天気が回復し、青空も見えています。 さて、最後までこの青空が持つかどうか.......



 今回で3度目となる小鉾岳ですが、相変わらず登山道は分かりにくく、初めてなら諦めて引き返してしまうのでは?!と思うほどです。 最初に訪れた時は、道道から登山口への分岐に入山届けのボックスがあったのですが、今は残骸が微かに残っている程度です。 
 いつもの牧草地の隅に車を駐めさせて頂きます。 
 天気予報では道南地方は「晴れ」の予報でしたが、どうやら秋特有の変わりやすいお天気となりそうです。
 登山口には、既に御一緒する、どさんこのりさん御一家が到着していました。 今日は、生後1歳の「歩登くん」も一緒に山頂を目指します。 



 牧草地の脇の林道を進むと「小鉾岳遊歩道」という標識があり、ここが登山道入り口となります。 登山道入り口から直ぐに小鉾岳名物?!急登が始まります。 落ち葉で見えにくくなった登山道を慎重によじ登って行きます。 登り初めて直ぐに、これもまた小鉾岳名物?!のクマの糞が歓迎してくれます。 上段の「ひとくちメモ」でも書きましたが、小鉾岳周辺はクマの密度が高い渡島半島の中でも特にその密度が濃いと思われる場所で、昨年熊嶺荘の女将さんから聞いた話では、毎年10頭前後のクマが捕獲され、昨年採れた一番大きなクマは普通のクレーンでは持ち上がらない程の大きさだったとのこと。 我々も、全員クマ除けの鈴を鳴らし、要所で笛を吹きながら進みました。

 

 麓付近は、細い木が倒れている程度で、先日の台風の影響はさほど酷くなかったようです。 登山道も綺麗に笹刈がされており、ブナが密生する穏やかで快適な登山道です。 急登となだらかな稜線歩きを繰り返しながら、高度を稼いでいきます。 遠くにどっしりとした乙部岳や大沼の駒ヶ岳の稜線が見えてきます。 登山道の丁度中間に差し掛かった頃から空に黒い雲が通過し始めて、アラレが降り、それがだんだん雪に変わり始めました。 今年初めての雪との遭遇です。 



 頂上が近づき、稜線に出たあたりに大きな倒木がありました。 台風の影響はやはり風通しの良い稜線で酷いようです。 慎重に倒木を避けながらこの登山道の核心部となっている痩せ尾根を目指します。 痩せ尾根は、稜線の両側が極端に狭くなっており、特に頂上に向かって左側の崖は崩壊が進み危険な状態となっています。 以前はロープが張られていたようですが、現在は何もありません。 最初に訪れた時は、かなり怖くて緊張しましたが、流石に3度目となると多少「慣れ」て来たようです。 細い稜線を慎重に通過すると、急な崖となっており左下に切れ落ちた崖の底を気にしつつ、慎重に這い上がります。



 最後の崖を這い上がると、まもなく頂上です。 頂上が近づく頃には、雪も止んで空には青空も見えています。 どさんこのりさんが背負ってきた「歩登くん」も無事山頂到着です。 山頂の直ぐ後ろには、麓から見えたゴジラの背中のようなゴツゴツした岩頭がそびえています。 標高は多分岩頭の頂上の方が高いと思われますが、人の足では辿り着けない場所となっています。 
 山頂で記念写真を撮った後、貸し切りの山頂でゆっくりと昼食です。 雪は止んだものの流石に寒く、山頂ビールの爽快さもイマイチです。 食事の後、再度山頂からの天望を楽しみ下山しました。
 今回は、雪に降られたものの何とか青空にも恵まれ、しかも歩登くんとも一緒に山頂に立つことが出来、満足、満足の山行でした。 

 同行したみなさんも低山ながら変化に富み飽きさせることのない小鉾岳を気に入って頂けたようです。

小鉾岳へのアプローチGPSトラック





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