ニペソツ山 (2013m)十六の沢コース
| (1日目) | |
| 十六の沢登山口 | 6:00 |
| 天狗のコル | 7:45 |
| 前天狗下尾根 | 9:15 |
| ニペソツ頂上 | 11:00 |
| ニペソツ頂上 | 12:10 |
| 前天狗下尾根 | 13:35 |
| 天狗のコル | 14:00 |
| 十六の沢登山口 | 15:50 |
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登り 5時間 下り 3時間40分 |
(休憩を 含む) |
同じメーリングリストのIzuさんのお誘いがあり、長年単独行では「遠くて危険」という理由で、家族の「お許し」がでなかったニペソツ山へ行く機会を得た。このような、機会を作って頂いた、Izuさん、どうもありがとうございました。 前日の昼頃から札幌市内からの参加者と合流して、一路今日の宿となる糠平温泉「山湖荘」へ向かう。 山湖荘のご主人のKaniさんも同じメーリングリストのメンバーということで、前日の「打ち合わせ」が大いに盛り上がる。 池田町のHiroさんも貴重なワイン持参で駆けつけていただき、さらに「打ち合わせ」は盛り上がり...........................。
今日は無理をせず、ゆっくりと登るとの事であったが、私からすればかなりの早さである。 やがて、このコースの第一の難所である天狗のコル前の岩場にさしかかる。 登山道の行く手を阻むように大きな岩が立ちふさがっている。 ガイドブックを見ると、鎖やロープが敷設されているとの記載があるが、現在は全く何もない状態で、通過方法としては、岩の真ん中の窪みを乗り越えて上を通過する方法と、岩に僅かに張り出している細いテラスを進む方法があるが、テラスは崩壊が進んでいて、かなり危険な状態となっている。 今回は、岩を乗り越えて無事通過することが出来た。
地元のHiroさんが小学生の時(今から30年以上前)には、この岩には沢山の土が被っていて、簡単に通過出来たとのこと。 今後も、この岩は崩壊が進むことが予想される。 岩場から緩やかな下りとなり、天狗のコルに到着する。 コルには3〜4張りのテントが残されていたが、主は既に頂上を目指したらしく、人影は無い。 さらに樹林帯を進むと、やがて森林限界が近くなり、ハイ松のトンネルを抜けると、一気に視界が広がるガレ場となり、前方に石狩岳の雄大な頂が迫る。 この前後から、快調だった体調が急激に悪化し、足に力が入らなくなってしまう。 シャリバテかと思い、行動食を取って、水を補給してみるが一向に回復する気配が無い。 どうやら、この暑さと、いつもと違うペースで登ってきたため、体に乳酸が一気に蓄積してしまったようである。
このまま、集団に着いて行くと、この先で全体に迷惑がかかる可能性があると判断し、隊長のS木さんに、先に行ってもらうようにお願いして、徐々に体力を回復させながら、マイペースで進む作戦に切り替える。 靴ひもを縛り直し、ザックの加重調整等、再度点検し、気持ちを切り替えて、単独行となっても頂上を目指す決意を固める。 
途中で、快調なペースで下山する2組とすれ違うと、その一人から名前を呼ばれる。 「ん〜?!」 と顔を上げると、なんと函館のMurさんである。 ザックには、先日のYML道南地区懇親会に私が運んだ目印のフラックが揺れている。 思わぬ再会に、挨拶を交わし、気を取り直し、先頭部隊に大きく遅れながらも山頂を目指す。 天狗岳尾根からは、私同様に体調を崩した、KiKuさんと私をサポートするために、隊長のS木さんが、最後尾から落ちこぼれた二人組を最後まで見守って頂いた。 高所恐怖症には、お尻がムズムズしそうな急な細尾根を、あえぎながらひたすら登ると、やがて急な斜面をトラバースするようなガレ場に到着する。
運が良いとナキウサギに会えるという事だが、今日は全く鳴き声も聞こえない。 ガレ場を回り込むと、ようやく沢山の人の姿が見える頂上が見え、一足先に着いている本隊の皆さんから、「あともう少し〜がんばって!!」との声援を受けて、やや元気を取り戻す。 先着部隊の本隊から遅れること、約30分でようやく、山頂に到着する。 休憩時間を含んで、約5時間という超スローペースでの往路となってしまった。