ニセイカウシュッペ山〜中越コース 1878.9メートル
                                                                2004.7.31  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2004年07月31日
登山口 09:20   見晴台 10:43   山頂 11:55
   『登り 2時間35分』
山頂 12:55   見晴台 13:47   登山口  14:40
   『下り 1時間45分』
【ひとくちメモ】
 国道から登山道への入り口には比較的分かりやすい看板がありますので、注意していれば迷うことはありません。登山道は比較的整備   
されていて、今回訪れた時には普通乗用車でも問題なく通行できました。 林道の途中には、2カ所のゲートがあり、施錠されています。   
 鍵の番号は、事前に上川の森林管理所 TEL 01658-2-2001に問い合わせて確認して下さい。 林野庁の組織改組で以前と電話番号が
変わっていますので、間違えないように電話して下さい。 今回訪れた際にも、鍵の番号を確かめず、ケート前で立ち往生している登山者が
居ました。


 表大雪とは、層雲峡を挟んですぐ向かいなのに、今まで訪れたことがなかった、北大雪の最高峰ニセイカウシュッペ山へ行ってきました。 コースは、登山道の開放により簡単に登ることができる「中越コース」です。 今回の同行者は、いつものマリッカさんと、そのお友達の予定でしたが、お友達が暑さで体調を崩され、急遽マリッカさんと2人での登山と相成りました。
 
 登山口前には、広い駐車場があり、混雑している時期でも車の置き場所に困ることはなさそうです。 季節柄、今回訪れた時にはスズメ蜂が沢山登山口周辺にいて、危険な状態でした。 登山口の登山届けに記入して出発です。 登山口からしばらくは緩やかな登りが続く広い登山道を進みます。 所々ぬかるんでいる場所がありましたが、概ね歩きやすい登山道が続きます。
 登山道にも大きな蜂が飛び交っていて、立ち止まると頭の上を飛び回り、おちおち休憩も出来ない状態なので、自然とペースが上がります。

 
 今日は、天気予報によると曇りで、最高気温は旭川で30度近くまで上がるとの予報。 登山道も直射日光は無いものの、蒸し暑く全身から汗が噴き出ます。 展望も山の上の方には雲が掛かっており、山頂は見えそうもありません。
 標高が1400メートルを超えるあたりから、尾根が細くなりはじめ、同時に登山道の両側のお花が増えてきました。 前方には雲に霞んだ「大槍」の姿も見えてきました。 やがて、周りの展望が開ける「見晴台」に到着し、一休みです。 見晴台からは、雲に霞んでいるものの、表大雪の山々が見えており、大雪の最高峰「旭岳」の姿も見えています。


 大槍が近づくと、登山道の傾斜も次第に急となり、アップダウンを繰り返しながら、大槍の斜面をトラバースしながら進みます。 大槍のトラバース斜面は、数え切れない種類の高山植物が咲き乱れ、思わずお花に見とれて足が止まってしまいます。 登山道に向かって左側の斜面は急傾斜の斜面となっており、遙か下からは沢に水が流れいる音が深い谷に響いています。
 写真を撮りながら登山道を進むと、ナント前方からリンクを張らせて頂いているHasegさん御夫婦が登山道を降りて来ます。 先日も某駐車場で遭遇したばかりです。 久方ぶりとなる「山での再会」のご挨拶をして、しばしお花の話題を歓談して、お別れする。 晴れ男、晴れ女で有名なHasegさん御夫婦と遭遇するということは、天候が回復する兆し?!と少し期待する。

 
 Hasegさん効果か?!大槍を越えると雲が晴れて、青空をバックに山頂が見えて来ました。 登山道を振り返ると、トラバースして来た「大槍」が美しい形を見せています。 大槍を越えて、やや小高い峰を越えて一端鞍部に下り、ハイマツの中の登山道を進むと、山頂です。
 鞍部の横には平山へ抜ける小道が続いていますが、初心者は足を踏み入れてはいけない厳しい登山道とか。 平山からニセイカウシュッペまで安全に周遊出来ると人気の出るコースとなるでしょうが、そうなるとオーバーユースが心配となりそうです。

  
  山頂直下の登山道の両脇にも、無数の高山植物が咲き乱れています。 ゆっくりと写真を撮りながら山頂到着です。 山頂からは、平山方面の展望ははっきりとしていますが、表大雪と天塩岳方面の展望は、うっすらと望める程度です。
 山頂には、4〜5名のグループが2組と単独の登山者が数名、展望を楽しみながら寛いでいます。 我々も持参した山頂ビールで渇いた喉を潤し、昼食を楽しみます。
 登山口から、比較的楽に登ることが出来、素晴らしい展望とお花が楽しめるこの山は、期待以上に素晴らしい山でした。 チングルマが満開の時期が、紅葉が素晴らしい時期に、また登りたいものです。


山で出会ったお花たち(ほんの一部です)

林道終点の登山口から山頂までのGPSログトラック





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