オロフレ山1230.8メートル
1994.9.3[1998.9.15及び2000.8.6にも再訪]
駐車場登山口10:30
羅漢岩10:40
広場10:55
オロフレ山山頂11:20
オロフレ山山頂11:40
広場11:50
羅漢岩12:05
駐車場登山口12:15

 室蘭の親戚宅に滞在中、時間があったので近くのオロフレ山に出かけることにした。室蘭から登別温泉、カルルス温泉を経由して今は新道が出来上がり、ここで行き止まりとなってしまった展望台へと到着する。展望台には夏期期間中のみ売店が営業していて、観光客もけっこう訪れて、賑わっている。

 展望台売店に向かって右側が、オロフレ山への登山口となっており、入山届は、登山口に近い売店の店先に置いてある。登山者名簿に名前を記入して、いよいよ登山開始である。登り始めは両側が灌木に挟まれたような細い溝のような緩やかな登山道を上って行く。やがて、登山道は樹林帯のなかを進む緩やかな道へと変わってゆく。傾斜も場所によってはほんのわずかに急なところも一部あるが、快適な登りが続く。しばらくすると、両側は樹林帯から徐々に笹が多くなり、やがて羅漢岩に到着する。羅漢岩の右側はやせ尾根となっており、しかもすっぽりと切れ落ちており、遙か下に先ほど通ってきた国道が見える。「高所恐怖症クラブ会員」の身にとっては、ゾクゾクする眺めである。羅漢岩周辺には、もう1カ所小さな岩場もあり注意すればさほど危険ではないが、落ちると確実に「オサラバ」となる部分もあるので、子供連れ等の場合は十分注意が必要となる。

 羅漢岩を通過すると、左手にこれから向かうオロフレ山が見えて、快適な尾根道歩きと変わる。登山道は、地元の山岳会関係者が整備して下さっていると見えて、登山道脇の下草もきれいに刈られており快適である。登山口から25分ほどで、広い尾根に出る。ここは、広場のようになっていて、岩がいくつか積まれていて一休みにはもってこいである。ここで、リュックをおろしてしばしの休憩である。羅漢岩を通過した頃から、赤トンボが急に増えて、登山道に敷き詰めたように止まっている。登山道を歩くと、一斉に飛び立つのだが、一部はこちらに向かって飛んでくるため、顔や体にばちばちと当たって痛い。刺されたり、噛まれる心配はないのだが、こうたくさんのトンボに体当たりされると、さすがに気持ちが悪い。この風景はまるでヒッチコックの「鳥」が「トンボ」になったようである。

 ここからが本格的な登りとなり、前方に見えている山頂への登りとなる。山頂までの中程までは、多少急ながら快適な登りだが、頂上までの最後の登りはかなり手応えがある。登山道は、今までの登りの土から岩に変わりむ、さらに尾根が急に狭くなるため、かなりの緊張感を強いられる。何度も、頂上かと錯覚させられる「恐い」登りが3度ほど続くとあっけなく山頂となる。頂上は、以外に広く展望も良い。徳舜瞥岳、ホロホロ山、遠くには羊蹄山、無意根山らしい山も見渡せる。頂上で昼食を取るが、数匹の蜂が周りを飛び回り落ち着いて、食事を取ることが出来ない。あきらめて、そそくさと下山する。途中の「広場」へ通じる登山道を慎重に下り、やはり、大群のトンボの手荒な見送りを受けながら後は走るように下山する。全体を通して体力的には楽な山行であったが、所々スリルがある地点もあり、変化に富んだ山であった。




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