三段山〜白銀荘コース (1748m)
                                                                2007. 1.21  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2007年01月21日
                                     
     『登り所要時間 2時間40分 休憩を含む』 
白銀荘前 09:05  一段目 09:21  二段目 09:45  二段目上 10:00 三段目 10:40 三段目上 11:11 三段目山頂 11:45
 『下り所要時間 1時間15分 休憩を含む』
三段山山頂 11:55  二段目 12:25  白銀荘前 13:10

【ひとくちメモ】

 三段山は、吹上温泉白銀荘前からのルートが一般的です。 白銀荘前に広い駐車場があり、そこを利用させてもらいます。
 夏場は、駐車場横にキャンプ場が設置されており、屋外のトイレが利用出来ますが、冬は閉鎖されているので、白銀荘のトイレ
 を受付の方にお願いして使わせてもらいましょう。 トイレを借りた方は、下山後必ず白銀荘の日帰り入浴で汗を流して帰りましょう。
 日帰り入浴は1人600円で、白銀荘に前泊した人は、再入館として350円で入浴出来ます。
 
 三段山は、人気のコースですが、天気が良くても風が強いことが多く、地吹雪等で迷いやすいので、条件が悪いときは迷わず
 引き返しましょう。 雪崩の危険もあり、2006年には雪崩で死亡者も出でいますので充分な注意が必要です。 二段目より
 先の斜面の下にはハイマツが多く隠れており、なめらかな斜面と思い油断すると、急に足が取られて非常に危険です。
  
 


 
 毎年恒例の三段山でのオフミーティングに2年ぶりに参加しました。 吹上温泉「白銀荘」に前泊し、翌日三段山を目指すこととなりました。 2年前にも三段山に挑戦していますが、その時は強風のため二段目の上で撤退しています。 今回は朝から無風、好天という素晴らしいコンデションとなり期待が高鳴ります。
 今回三段山を目指すのは、十数人、それぞれのレベルとペースに合わせて出発します。
 
 
 

 
 午前9時過ぎに参加者が揃い、準備が整ったメンバーから青空をバックに美しく映える前十勝岳を眺めながら白銀荘前を出発して行きます。 数日前から降った雪が40センチ程積もっていますが、ラッセルの跡がしっかり残っていて快適に進むことが出来ます。 付近の木々には雪がしっかりと張り付いており、モンスターが林立して幻想的な景色となっていました。


 

 緩やかな斜面を登っていくとやがて一段目の壁が見えてきます。 既に先に出発した人がジグを切って登っていく様子が見えています。 一段目の斜面は何本かのラッセル跡が付いていましたが、中には急な斜面を直登するスノーシューのラッセル跡もありスキーのラッセル跡を見極めながら登ります。 斜面の上に登ると素晴らしい前十勝の姿がまた見えてきました。


 

 一段目斜面の上から振り向くと、登山口となる白銀荘の屋根が見えています。 今日は白銀荘の管理人さんが「年に何度かしかない素晴らしいコンディション」と言っていたくらいの絶好のコンディションとあって、後から登ってくる登山者の姿が沢山見えています。 一段目上からは、うっそうとした巨大なモンスターが立ち並ぶ林を縫って進むと、やがて二段目の長い登りとなります。




 二段目の斜面は、最初小高い丘のように見えますが、小高い丘のような斜面から先に長い回廊のように続く登りとなります。 急な斜面を喘ぎながら登っていくと、前方右に素晴らしい鋭角的な姿を見せる富良野岳が見えてきます。 富良野岳が見えてくるともうすぐ二段目上の広い大斜面がもうすぐそこです。


 

 二段目上からは比較的傾斜が緩やかな斜面が広がり、高度が上がるにつれて斜度が徐々に急になっていきます。 二段目上斜面からは、三段山の全貌が望め、山頂に数人の登山者が休んでいるのが見えます。




 やがて、徐々に斜面が急となって息が上がってきます。 休憩を取りながら登るため、徐々にペースが遅くなります。 一休みしている時に後ろを振り向くと、累々と続くモンスターと富良野、美瑛方面の町並みが見えていました。




 前方には前十勝から三段山方面の見事なパノラマが広がり、しばし足を止めて見入ってしまいました。 何か一昔前の「マイルとセブン」のCMに使えそうな絶景です。




 頂上が近づくと、ハイマツが斜面に顔を出しており、帰りの滑りが少々心配となります。 途中で引き返そうかと迷いましたが、途中から一緒になったマリッカさんにハッパをかけられ恐る恐る急な斜面を登り詰め、やっと山頂に到着です。 山頂には2人の登山者が休んでいました。 山頂の先は絶壁となっており、深い谷の先には、富良野岳、三峰山、上ホロカトメック山、十勝岳に続く険しい白い稜線が続いています。




 流石に山頂は少し風があり、かなり寒いため記念写真を撮り、スキーを流してしまわないよう注意しながらスキーのシールを剥がします。 流石に山頂直下のハイマツの斜面を降りるのは危険なため、廊下と呼ばれる谷状の斜面をボーゲンでスピードを落としながら滑り降りました。 難所を何とか通過し、後は大斜面を颯爽?!とはいかず、ハイマツの「地雷」に足を取られ、転倒しながら何とか無事に白銀荘に辿り着きました。
 途中、三段目斜面で、レギュラーメンバーのMiuraさん御夫婦、フェルさん、あかねさんとすれ違いました。

 下山後は白銀荘で汗を流し、充実しての帰宅となりました。


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