千尺高原〜冬 豊羽鉱山コース 1,157メートル
                                               2006. 04.09 


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2006年04月09日
 豊羽鉱山無意根山荘前 09:40  千尺高原下急斜面 11:41  千尺高原ピーク 12:08 
   『登り 2時間28分』
千尺高原ピーク 12:15 千尺高原下急斜面下 12:50   昼食12:50〜13:27 豊羽鉱山無意根山荘前 14:26
 『下り 2時間11分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、札幌から国際スキー場へ向かう道道小樽定山渓線の国道230号線の分岐から数キロ国際スキー場方向へ向かい
豊羽鉱山への分岐から豊羽鉱山へ向かいます。
 無意根山荘への道は、冬期間は特にわかりづらいので、地図等で事前に確認しておいて下さい。
豊羽鉱山は2006年春で操業を停止していますので、今後の道路の管理状況が不明確です。 こちらも事前に要確認です。
 登山口の無意根山荘は現在営業していなく、もうすぐ倒壊しそうな状態です。 トイレ等の設備は使用できませんので、事前に
トイレは済ませておきましょう。
 小屋前は除雪されていましたが、狭いので譲り合って縦列駐車を心がけましょう
 
写真提供 marikkaさん、felさん <(_ _)>


  
  今回は、晴天という天気予報に誘われて、いつものメンバー、フェルさん、あかねさん、Marikkaさん、k子さん、Tutumiさん、そして私の6名で豊羽鉱山の無意根小屋から千尺高原を目指すことになりました。
  事前の天気予報では「快晴」との予報でしたが、当日朝起きてみるとドンヨリとした曇り空です。 最近の週末の天気予報はことごとく外れとなっていて、沢山の人が天気を気にする週末くらいは、もう少天気予報の精度を上げてもらいたいものです。




 豊羽鉱山に到着後、何度か迷いながら何とか登山口に到着です。 夏には来たことがあるのですが、冬は全く景色が違い、標識も雪で隠れているため、非常にわかりにくい状態となっています。 何年か前に閉鎖され、倒壊の危機にある無意根山荘の前には既に長い車の列が出来ていました。 何とか駐車スペースを確保し、閉鎖されて長い時間が経っているスキー場跡地の斜面を登り始めます。 
 斜面をそのまま登ってしまうと登り返しがあるので、スキー場の中腹から右の雑木林に入った方がスムーズに進むことが出来ます。
 



 沢筋が複雑に入り組んだ密度の薄い雑木林の中をアップダウンを繰り返しながら、ゆっくりと高度を上げていきます。 今日はしっかりとトレースの跡が残っているので安心ですが吹雪等で視界が悪いときは充分なコースの確認が必要なコースです。 
 ほぼ無意根山へ向かう元山コースのうえを進んでいるため、所々に無意根山と豊羽鉱山の方向を示す古い看板が雪の中から顔を出しています。


 

  やがて、何度か急な短い斜面を登りながら進んでいくと、前方の視界が広がり、白い壁が見えてきます。 白い壁の右側の稜線には、発達した雪庇が見えています。 遠くに聞こえるスノーモービルの爆音を聞きながら斜面を目指して進んでいきます。 斜面の左側には一枚板の急斜面が広がっていますが、かなりの上級者でなければ滑り降りるのは難しそうです。 雪崩の危険もありそうなので、腕に自信の上級者の方も充分な注意が必要のようです。




 一枚板の急斜面の右側のやや急な斜面をトラバースしながら、ジクを切って登っていきます。 ここの斜面も、結構な急斜面なので帰りはカニ歩きで降りなくてはならないかもしれません。 急な斜面を登り切ると木が殆どなくなり、緩やかな斜面が広がります。 正面に見える小高い丘の上がどうやら山頂のようです。  木がなくなり、遮る物がなくなったせいか急に風が強くなって来ました。 風も強く、雪も降り出したので山頂と思われる場所で記念写真を撮り、風の弱い場所まで降りて昼食とすることにします。
 雪質は、モナカ状が中心ですが、木陰に入ると急にパウダーとなるので、スキーのコントロールが上手く行きません。 スキー上級者も転倒の連続です。




 核心部の急な斜面を慎重に降り、少し下った山陰で昼食の準備の開始です。 持参したスコップで雪のテーブルを作り、各自持参の昼食を楽しみます。 4月というのに結構気温が低く、長時間山談義を楽しむというような状況ではありません、早めに食事を済ませて無意根小屋を目指すこととします。
 下りの斜面も雪質の違う雪が複雑に入り組んで難しい滑りとなりましたが、次から次へと変化に富んだ斜面が連続するため、歓声を上げながら一気に下り降りました。




 ようやくスキー場上の斜面に到着です。 豊羽鉱山の建物もはっきりと見えています。 広いスキー場を思い思いのスロープを描いて降りていきます。 この斜面も重いモナカ状の雪でボーゲンでもなかなか方向転換が出来ず、斜滑降とウルトラボーゲンで何とかクリア。
 お天気と雪質はイマイチでしたが、変化に富んだ楽しいコースでした。 このコース、雪質の良い時期に是非再訪してみたいコースとなりました。

千尺高原へのアプローチGPSトラック





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