白雲山〜天望山〜東雲湖縦走
                                                                2005. 9.11  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2005年09月11日
トウマベツ登山口 07:20 白雲山尾根 08:05 白雲山山頂  0845 白雲山山頂 09:35 天望山分岐 10:03 
 天望山山頂 10:49  天望山山頂 11:46  東雲湖 12:43  東雲湖 13:16 トウマベツ登山口 15:01 
   『行動時間 7時間40分 移動距離8.3キロ』
【ひとくちメモ】
 登山口は、道道85号線の鹿追方向から然別温泉街へ入る少し手前を右折した先にあります。 夏は木が生い茂り、解りにくいかもしれません。
駐車場は、比較的広いですが土日は登山客の車で満車となるので、道路脇に邪魔にならないように駐車しましょう。
 駐車場奥には清掃の行き届いた簡易トイレが設置されています。 いつまでも綺麗に使いたいものです。
下山後の温泉ですが、然別湖の温泉街では「日帰り入浴」は実施していません。(2005年9月現在) 下山後の温泉は管野温泉、糠平温泉、山田温泉
 清水町のフロイデ等になります。
 


 当日本当はニペソツ山へ登る予定で、前日から糠平温泉のコテージで一泊し、午前3時半に起床、午前5時前に国道から十六ノ沢林道に入ろうとすると、「ガーン」。ナント.....ゲートが閉じられ、台風の影響のため通行止めの標識が無情に行く手を遮っていました。 一応上士幌町等のHPなので情報を収集していたのですが...............。 急遽予定を変更し、近くのウペペサンケ山糠平コースへ転戦し、登山口へ向かうも、こちらも林道の途中で台風の影響によりの看板とロープが行く手を遮っていました。
 再度メンバーで相談の結果、然別湖から白雲山〜天望山〜東雲湖を縦走することとなりました。 メンバーはいつものAさん、Felさん、Mさん、そして今回はゲストにOさんと初めて参加のYさんの合計6名です。 早朝から紆余曲折?!の登山となりましたが、どうなる事やら.................... 運はSO BUTですが、幸い抜群のお天気には恵まれたようです。


写真提供 felさん <(_ _)>


 登山口には入山届けのポストが設置され、記入してから登山口へと向かいます。 今日は既に2組が入山しているようです。 登山口から直ぐに分岐となっており、直進すれば然別湖畔を通り、東雲湖へ向かう道となります。 今回は白雲山、天望山、東雲湖を経由して下山の予定なので、分岐を右折して白雲山山頂を目指します。 登りはじめからかなりの急登となりますが、樹林帯に囲まれ木陰から柔らかな光がこぼれる苔むした登山道は趣があり、楽しみながら尾根を目指してゆっくりと登っていきます。 昨年訪れた時は、台風の影響で倒木等も見られましたが、その後整備されたと見えて、特に障害となるような箇所はありませんでした。 何度かジグを切りながら苔むした登山道を抜けると笹に覆われた尾根へと飛び出します。 気持ちの良い尾根道を進み、少し下ると白雲山山頂へ向かう急な登りとなります。 



 岩の多い登山道を登っていくと上士幌ヌプカの里からの登山コースと合流します。 さらに少し登ると「山頂まで7分」の看板に到着します。 この看板に騙されて、すぐ山頂だと思うと大間違い(笑)。 多分空身かよほど体力がある人が登ると「7分」かもしれませんが、普通は15分くらいかかると思います。 この看板から少し登るとロックガーデンのような大きな岩が折り重なる斜面となり、登山道が不鮮明になります。 踏み後を探しながらの山頂を目指すことになりますが、多少コースが違っていても登り切ったところが山頂となるので、自分で登りやすい場所を登るのが得策のようです。 最後の大岩を登り切ると眼下に然別湖と後方に広がる東大雪の山々がど〜んと広がります。 今日は、最高のお天気で視界も比較的良く、360度の展望で、ウペペサンケ山、石狩岳、トムラウシ方面、当初登る予定のニペソツ山も見えています。 
 一同恨めしい思いでニペソツ山の山頂を「睨み」ながら一服します。 
休んでいる最中、ナキウサギが一瞬鳴きながら岩場を走り去りました。 久方ぶりのナキウサギの姿、今日は本当は「いついている」のかも ?! 



山頂からのパノラマ写真。



 山頂から展望山への道は山頂の岩を乗り越えた先の斜面を下りきり、テラス状になった窪地の先にありますが、若干解りにくいので注意が必要です。 登山道はかなり急な下りで足元には十分注意が必要です。 下りきると笹に覆われた尾根状の比較的平坦な登山道となり、さらにどんどん下っていくと天望山へ向かう分岐のあるコルとなります。 分岐をそのまま下ると、然別湖畔の周遊道路となり、斜面を登っていくと天望山へ至ります。 分岐からの登山道は両側から笹が覆い被さり、笹のなかを泳ぎながら登るような状態となっています。 観光地でもあり比較的簡単なコースとして紹介されているコースなので、最低限の整備はしてもらいたいものです。 笹を掻き分けながら進むと、登山道でキラリと光る物が落ちています。 拾い上げてみると時計でした。 最近落とされた物のようで、その場に置いてくることも考えましたが、ひとまず持ち帰り登山口にでも置いておくこととしました。



 比較的急な斜面を、ジグを切りながら登っていきます。 今日は9月にしては珍しい真夏のような日差しが射していて、日向の斜面に出ると直射日光が容赦なく襲ってきます。 とにかく暑く、急いで日陰日陰へと移動しては一休みするという登りが続きます。 直射日光に曝された急な登りを喘ぎながら上り詰めるとようやく山頂です。 山頂からは白雲山同様の素晴らしいパノラマが広がっており思い思い天望の良い場所を選んで昼食タイムとなります。 早朝から行動しているだけあって、メンバーの食欲はたいしたものです。 争うようにして持参した食べ物をメンバーに配ります。(当然自分の荷物を軽くするため (^^ゞ)
 一服していると、地元の御夫婦と、釧路から来られたというグループが山頂に到着し、一気に狭い山頂が賑やかになりました。



 昼食を摂り終え、今度は北海道の三大秘湖の一つ、東雲湖へ向かいます。 山頂から先に続く笹に覆われた登山道を掻き分けながら進むと、やがて下りとなり、樹林帯に覆われた登山道をゆっくりと下っていきます。 やがて少し急な斜面をゆっくりとジグを切って進む登山道となります。 感覚的には直ぐに東雲湖が見えてくるかと思っていましたが、なかなか湖は見えてきません。 



 天望山を出発してから40分程、かなり登山道を下って標高もかなり低くなってきたと感じるようになって、ようやく東雲湖の水面が木々の間から見えるようになってきました。 リンドウが咲き乱れる登山道を進むとようやく東雲湖を望む岩場に出ました。 鮮やかな笹の斜面をバックに神秘的な湖面が広がっています。 湖畔までは深い笹を掻き分けて行く小道が付いていますが、湖畔に岸辺はなく、湖に直接降りることは出来ませんでした。 時折響くナキウサギの声を聞きながら、湖を眺めて一休みします。 湖畔の岩場には帯広山岳連名のTシャツを着た年配のグループが休んでおられ、話をしているうちに途中で時計を落とされたとのこと。 もしかしたらと、先程の時計を出すと、その方の時計でした。 


 岩場で神秘的な湖を堪能し、登山口を目指します。 湖畔までは比較的平坦な登山道となっていますが、湖畔までは結構な道のりです。 ようやく湖畔に出ましたが、登山口までは更に1時間近くかかりそうです。 あとから調べたところ、登山道から湖畔に出たところは「船着き場」と呼ばれ、昔は温泉街から船が着いていたようですが、現在は船着き場のような物は見受けられませんでした。 湖畔沿いの平坦な登山道を進みますが、なかなか目印となる白雲山からの分岐点に辿り着きません。 平坦すぎる登山道と木陰から降り注ぐ柔らかな光で少々眠気を覚えながら約50分でようやく分岐に到着です。 登山口にかなり近づいてから湖畔に出られる場所があったのでしばらく湖を眺めながら休憩することにしました。 ゆっくりと対岸のホテル街を眺めながら寛ぎます。 休んでいると、後ろの登山道を三人の女性が勢いよく通り過ぎていきました。 後で解ったのですが、この方はリンクさせて頂いているSakaguさんとリンクされている「コンブ」さんでした。

 当初の予定、「ニペソツ」への道程は遠かったですが、来年のお楽しみということで、急遽決まった今回の山行でしたが、天候とメンバーに恵まれて楽しい山行となりました。みなさん、お疲れ様でした。

縦走路GPSトラック
地図上の登山道と実際の登山道が少しずれています。

昨年の白雲山一周コース





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