暑 寒 別 岳 (1491m) 箸 別 コ ー ス

4名の集団登山     2002. 7. 14 

 箸別コース
箸別登山口出発 6:50
1合目 7:20
2合目 7:50
3合目 8:10
5合目 8:50
7合目 9:50
8合目10:08
暑寒別岳山頂着10:55
暑寒別岳山頂発12:30
五合目13:50
箸別登山口到着15:25
登り 4時間05分
下り 2時間55分
(休憩を
含む)
「あいの里と江別に住んでいるネット仲間で休日に懇親会を」という趣向で、この季節お花畑が素晴らしい暑寒別岳箸別に挑戦することとなった。
暑寒別岳に最初に登ったのが今から15年以上前で、南暑寒別岳を経由した長い長い道のりだった。暑寒別荘からの暑寒コースからも2度山頂を踏んでいるが、この箸別コースから山頂を目指すのは初めてである。
 江別から参加のKさん、Kuroさん、Kobutさんと国道の大刈別パーキングエリアに午前6時に待ち合わせ、増毛町内を抜けて箸別コースの入り口となる箸別の集落を目指す。 増毛町に近い入り口には、登山口への案内板は無いが、町内を抜けるバイパスを過ぎて、海が見える高台からの下り坂の先から舗装道路を右折すれば登山道へ行くことが出来る。 箸別登山口へ向かう道路は、ここ数年工事が続いており、いろいろな情報紙やHPでは通行出来ないとの情報が流れている。 増毛町の観光課に電話で問い合わせてみると「建前上は、現在も通行止めということになっています。ただし、現在は登山口まで通行できるようです。 こちらに入っている情報では7月15日から完全に通行止めとなるはずです。 ただし、道路の管理は留萌支庁林務課の管轄なので、これ以上は言えません。」とのきわめて事務的な対応だった。 ここ数週間登山口まで行くことが出来たという情報もあり、とりあえず登山口まで行ってみることとする。箸別からの道路は、さくらんぼ農家が点在する簡易舗装の道路が続き、しばらくすると登山口を示す看板があり、看板から左折して最近舗装したばかりの細い道をさらに進むと、これから舗装されるバラス道となり、さらにその先からは本格的な林道となる。 入り口から20分程で避難小屋の建つ登山口となる。登山口には、10台程の駐車スペースがあり、今回は同じコースから先に出発している函館のSakaguさんの車が一台だけ停まっていて、5時30分に出発したという我々に宛てたメモが車のリアウインドに残されている。避難小屋の前には簡易トイレも設置されているが、ドアを閉めると真っ暗となる怖いトイレらしい。
 身支度を整えて午前6時45分に登山口を出発する。 登山口からの登山道は、ほとんど傾斜も無く樹林帯の中の変化に乏しい道をひたすらに進む。この季節、普通なら「蚊」「ブヨ」等の吸血昆虫が多くて悩まされるが、今日は天気が良くないせいか、予想よりかなり少ない。 その代わり、同じ「むし」でも今日は「蒸し」暑く、汗が全身からジワリと染み出して来る。 出発してから30分で1合目、1時間で2合目の標識を通過する。 どうやらこの標識は、標高差100メートル毎に付けられているようである。 4合目を過ぎた頃から傾斜が徐々に増して本格的登山道となる。6合目を過ぎた頃で、下山してくる函館のSakaguさんと遭遇する。 レインウエアに長靴という身軽な格好で、1時間半しか先に登っていないのに、山頂を極めてすでにここまで下山しているという、いつもの早さである。 満面の笑顔で我々に声を掛けて頂き、しばらく立ち話をする。 山頂は結構風が強く、視界もほとんど望めない状態とのこと。 Sakaguさんに別れを告げ、とりあえず山頂下の「お花」を目的に上を目指すこととする。
 山頂に近づくにつれて天気が悪くなり、時々雨もぱらつくようになり、念のため上にレインウエアを着込む。 登山道にも水が流れはじめて、次第に雲行きが怪しくなる。7合目を過ぎると、樹林帯が途切れて急に視界が開ける。天気が良ければ、ここから素晴らしい眺めを楽しむ事が出来るのであろうが、今日はガスがかかり何も見えない。 強い風とガスの中を進むと、今回の第2?の目的であったお花畑に到着する。 斜面一面にシナノキンバイ、エゾノハクサンイチゲが咲き乱れて素晴らしい風景となっている。 一同しばし疲れも忘れてお花畑に見入ってしまう。 さらに8合目を過ぎるとチシマギキョウ、トウゲブキ、ミヤマリンドウ、チシマフクロウなどのお花が一面に広がっており、噂以上の素晴らしさなのだが、風が強くてカメラでの撮影がうまくいかない。
 9合目を過ぎでやや急な登りを登り切ると、暑寒コースとの分岐に到着する。 この天候なのに、暑寒コースからは結構沢山の人たちが登ってくる様子が見える。 ガスの中を進むと、やがて岩が小高く積もったような暑寒別岳頂上に到着する。 視界は全く利かないものの、幸い風は思ったほど強くない。一同「ニャリ」と笑い、今回の第1の目的である「山頂焼き肉」の準備を始める。 コンロとプレートをセットして早速、野菜、肉等何でもジュウジュウと音を立てて焼き始める。 肉が焼き上がった頃合いを見て、全員ビールで乾杯をして大いに盛り上がった。 流石に、他の登山者は漂う焼き肉の臭いに若干「引いていた」ような...........。
 宴会の最中に、急に視界が回復し、山頂からは南暑寒別岳、群別岳等の秀峰が姿を見せ始める。一同「オォーーー」としばし歓声を上げて素晴らしい眺めを堪能する。1時間半以上山頂での宴会を楽しんで、だいぶ視界が良くなった登山道をゆっくりと下山する。 登山道は、雨と登山者の通行で滑りやすくなっており、全員何度も転びながら、ドロだらけとなって下山する。
いゃ〜、一時は山頂登頂を断念しようと思った程の天気だったが、山頂での宴会も出来、一瞬ではあったが素晴らしい展望も堪能出来た良い山行となった。
 下山後、にわかに雨足が強くなり、土砂降りの雨の中、途中岩尾別温泉「夕陽荘」にて入浴後帰宅する。  





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