手稲山 1023.7メートル
                                                                2004. 6. 5  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2004年06月05日
登山口 10:30  布敷ノ滝 11:00  ガレ場入り口 12:00  ガレ場終点 12:25 ケルン 12:50  山頂 12:55 
   『登り 2時間25分』
山頂 13:40  ガレ場終点 13:53  ガレ場開始 14:17  布敷ノ滝 14:30  登山口 15:00
   『下り 1時間20分』
【ひとくちメモ】
登山道には特に危険な場所はありませんが。 ガレ場は傾斜が急で距離も結構長いので足元に注意して登りましょう。 このコース、たかが手稲山と思って
侮ってはいけません。 山が深く距離も結構あり、しかも途中の岩場歩きで結構体力を消耗します。 登っている人は口々に「こんなにキッイとは思わなかった」
と言っていました。 夏は、暑くて虫が多いので、水と虫除けの薬は忘れずに持参しましょう。


 所用があって遠出の出来ない週末。 月末の遠征を控えて体力維持のために、今まで最後まで登ったことが無い平和の滝コースから手稲山山頂を目指すこととします。トレーニングを兼ねるということで、ザックの中には水や普段縦走の時にしか使わない物まで入れ、わざと重くして出発します。

 
 登山口はとなる平和の滝は、西野の町はずれにあります。 途中までは「平和」という標識があって迷うことはありませんが、人家が少なくなって、目的地の平和の滝駐車場に近くなってからの標識が全くありませんので、事前に地図で確認しておきましょう。(実は私は少し迷ってしまいました (^^ゞ)

 登山口は、大平和寺のお堂横のゲートとなっています。 特に登山口の標識や入山届けのボックスは無く、自然遊歩道という標識と、周辺の簡単な略図が載っている看板が設置されています。
 しばらくは良く整備されたカラマツに囲まれた平坦な林道歩きとなり、しばらく行くと砂防ダムに到着します。 砂防ダムを過ぎると、ようやく林道にも緩やかな傾斜が付き始め、登山道らしくなってきます。
 
 林道がいつのまにかだんだん細くなり、やがて本格的な登山道となってきます。 やや急なアップダウンを繰り返すと、登山道の左下に発寒川の渓流の音が聞こえてきます。 
 この季節は雪解け水で増水しており、大きな音を立てて清流が流れており、マイナスイオンタップリで気持ちの良い登りが続きます。 この渓流、水量が多いので、この時期はまるで青森の奥入瀬渓流のようで見応えがありました。


 美しい渓流を楽しみながら登っていくと、やがて布敷ノ滝に到着します。 落差はさほどありませんが、美しい舐滝で、近くに寄ると涼しい風が滝から流れてきます。 
 滝を過ぎると、渓流と別れを告げて、深い森へと登山道が延びていきます。 岩と木の根が入り組んだ登山道をゆっくりと登っていくと、途中に伏流水が湧きだしています。 ここで、乾いたのどを潤し、顔を洗いたいところですが、湧き出し口には「エキノコックスに感染するので飲まないで!」の表示。 残念ながら味わうことは出来ません。 多分美味しいのでしょうね〜。 ここを過ぎると、登山道の石が大きくなってきて、いよいよ難所のガレ場へ入っていきます。 


 ガレ場の石は、結構大きくて四角い石が積み重なるようにして登山道を埋め尽くしています。 この石は層雲峡の崖のような柱状節理の岩が崩壊し、山の上から落ちてきて積み重なった物だそうで、凄い量です。 
 岩の上を登っていくと、徐々に傾斜がきつくなり、岩に付けられたペンキを目印に岩に捕まりながら慎重に登っていきます。 途中登山道の左側の斜面が急斜面となっている所もあるので、転落しないよう慎重に通過しましょう。 長い岩歩きが続き、岩歩きに飽きた頃にようやく岩が少なくなり、傾斜の緩やかな台地に到着します。 笹の斜面を登っていくと、目の前に突然大きなケルンが姿をあらわします。




 ケルンから少し進むと、スキー場側から頂上へと延びる砂利道へ出で登山道歩きは終わりとなります。 手稲山の山頂は、札幌市内をくまなく見通すことが出来、山頂まで自動車の通行が可能(関係者のみ)で、しかも全山が私有地という好条件?!が重なって、毎年アンテナの数が増えていっています。 見た目には醜いアンテナが増えて残念なことですが、高度な通信化が進むこの時勢ではやむを得ない事なのかもしれません。
 誰も居ない山頂へようやく到着です。 今日は、うっすらと靄がかかり遠方の展望はイマイチですが、何とか要諦山や積丹方面の山が見えています。 後から到着した登山者が増えて、あまり居心地の良くなくなった山頂を避けて、見通しの良い場所に陣取って昼食とコーヒーをゆっくり楽しんで下山。
 
 あまり期待していなかった平和の滝のコースでしたが、思ったより山が深く、美しい渓流や滝が楽しめ、良いコースでした。 ただ、途中のガレ場の岩歩きは長くて少し閉口しました。
手稲山GPSトラック(必要ないと思いますが.....念のため (^^ゞ )





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