十勝岳〜望岳台コース (2077m)
                                                                2008. 08.05  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2008年08月05日
                                     
望岳台 08:00  避難小屋跡 09:30 摺鉢火口 10:00  グランド台地終点 10:40 十勝岳山頂 11:20  

     『登り所要時間 3時間20分 休憩を含む』 

十勝岳山頂 12:00   グランド台地終点 12:25  摺鉢火口 12:40 避難小屋跡 13:25  望岳台 14:00

 『下り所要時間 2時間  休憩を含む』


【ひとくちメモ】

   登山口は駐車場右端で,登山ポストが目印です。
  ガイドブックに記載されている「避難小屋」は数年前に撤去されており,現在はありません。 今回も「避難小屋が無い」
  と探している登山者がいました。 新しい避難小屋設置の計画もあるようです。
   登山道上には日差しを遮る物がないので,日焼け対策と充分な水の用意が必要です。
   今回は好天に恵まれましたが,ガスがかかりやすく,視界が利かない時は道に迷いやすいので,地図やコンパス,GPS
  などを必ず用意しましょう。
   全体に足場が悪く,歩きにくい登山道が続くので,転倒しないよう充分な注意が必要です。
   望岳台の駐車場にトイレがありますが,あまり綺麗ではなく,団体が入れば混雑が予想されるので,出来るだけ他で済ます
  のが賢明です。

  


 
 以前登ったときは天候に恵まれず,周りの景色が全く見えず,訪れるたびにガスに覆われ,あまり相性の良くない「十勝岳」。 当初大雪山を計画していましたが,天気予報を見て確実に晴天が予想されるため,行き先を十勝岳へ変更することにしました。 
 
 
 
 

 登山口で入山届けに記入して出発します。 流石に百名山,平日にも関わらず,早朝から本州を含め沢山の登山者が入山しているようです。 登山口からは石の多い比較的平坦な登山道が続きます。
 やがて徐々に傾斜が増す岩だらけの登山道を登っていくとやがて美瑛岳への分岐を経て,小さな観測小屋が建つ避難小屋跡に到着し,一息入れます。


 

 避難小屋跡から左に大きく進路を変え,大きな岩が目立つ小さな崖を登っていきます。 崖を登り切ると長く比較的傾斜が緩やかな登山道が続きます。 二ツ岩を通過し,しばらく進むと摺鉢火口へと至る急な崖をジクを切りながら進みます。




 急な崖を登り切ると,平坦な台地へと躍り出ます。 後ろを振り向くと望岳台,吹上温泉白銀荘,大雪青年の家の赤い屋根が小さく見えています。




 摺鉢火口の火口の上に作られた道を進むと左に十勝岳と違い緑に包まれた美瑛岳,前方に目指す十勝岳山頂が遙か遠くに見えています。 前十勝岳横の噴火口からは今日も勢いよく水蒸気が青い空に吹き出しています。




 月面のような火山灰と岩石が散らば平坦なグランド台地を右に僅かに巻きながゆっくりと進むとやがて三角錐の岩だらけの山頂が迫ってきます。今日は天気が良く全く心配はありませんが,この平坦な場所は目印となる物が無いのでガスが濃いときは注意を要する場所となります。


 

 やがて,山頂へと続く稜線に至る急な崖登りとなります。 以前訪れたときはもっと細かい砂が多くズルズルと滑る斜面という印象でしたが,今回訪れた時には岩だらけで,浸食が進んだ様子でした。 この斜面見た目よりは結構急で,しかも登山道がはっきりしないので,ルートを探しながら歩くこととなります。 


 

 歩きにくい崖を登り切ると山頂に至る稜線上に出ます。 すぐ下には前十勝岳と水蒸気を出す火口がすぐ近くに見えています。 稜線上で一休みし,いよいよ山頂に至る最後の崖を登っていきます。 


 

 最後の崖は思ったより短く,まもなく登山客でにぎわう山頂に到着です。 山頂標識は朽ち落ちており「光顔巍々」の白い花崗岩の石碑が立っていました。 山頂からは少し霞んではいるものの,トムラウシ山,旭岳の大雪山連峰や上ホロカトメック山から富良野岳へ至る稜線が綺麗に見えていました。
 山頂で約40分ゆっくりと休憩し,望岳台まで約2時間での下山でした。

 絶好の好天に恵まれ,十勝岳のすばらしさを堪能することが出来ました。 当初美瑛岳への縦走も計画しましたが,暑さのせいか予想以上に体力の消耗を感じ,今回は十勝岳のみの山行としました。




    山の目次へ