徳舜瞥山〜ホロホロ山縦走コース
            徳舜瞥山(1309メートル) ホロホロ山(1322メートル) 



      2002. 6. 16 

徳舜瞥山登山口 8:55
8合目 9:50
徳舜瞥山山頂到着10:25
徳舜瞥山山頂発11:15
ホロホロ山山頂到着11:45
ホロホロ山山頂到着11:50
徳舜瞥山山頂到着12:15
徳舜瞥山登山口12:15
  室蘭に所用があり、夕方まで時間があったため、室蘭周辺の山に登ることとする。 カムイヌプリかホロホロ山のどちらにするか夏山ガイドを眺めながらさんざん迷ったが、結局「温泉に近い」という、いつもの不純な理由でホロホロ山に決定する。 計画の途中で、先日函館のSakaguさんが訪れた際に、道路工事のため、登山口まで4キロ歩かなければならなかったという情報を思い出してホロホロ山と逆方向から縦走可能な徳舜瞥山の登山口へ向かうこととする。 
 自宅を6時半に出発し、支笏湖〜大滝村を経由して、登山口到着が午前8時40分。 前回訪れた時には、登山口までの道路はかなり荒れていて、車の底を石にぶつけながらの走行だったが、今回訪れてみるとかなり登山口に近いところまで、1車線ながら舗装してあり驚かされる。 登山口には既に20台以上の車が停まっており、駐車場はほぼ満車の状態だった。
 駐車場から見る徳舜瞥山は、七合目付近からすっぽりとガスに覆われており、全く山頂を見ることが出来ない。 入山届けに必要事項を記入して登山を開始してみると、以前登山口のすぐ先にあった川が消滅しており、登山道も激しい水の流れに削られていて、登山道の階段の木が宙に浮いた形となっている。 激しい水で削られて出来た沢は、深いところでは2〜3メートルの深さにも達していて、登山道も一部分断されており、山の中腹から水を引いている黒いゴムパイプが宙ぶらりんとなっている。 登山道を示す赤いリボンを確認しながら慎重に登山道を進む。 前日の雨で、登山道がぬかるんでいるのではと予想していたが、意外と乾燥している所が多い。 だらだらと見通しが利かない登山道を進むと、休憩用にベンチが置かれた水場に到着する。 水場の手前は沢となっていて、細いながら結構な水量の沢水が流れおり、以前は太い丸太橋が架かっていたが、跡形もなくなくなっており、一端沢まで降りての徒渉となる。 今日は、大変蒸し暑くて水場の水を飲み干したいとの誘惑に駆られたが、この水場の水が岩盤から直に湧き出しているとの確証が得られなかったので、我慢して通過する。 体にまとわりつくブヨや蚊を払いながら、さらに登山道を進むと、現在使用されていない小学校跡地のキャンプ場へ続いている旧道との分岐点に到着する。 誤って進入しないようにロープが張られており、標識には「飛行場」との表示がある。 以前から気になっていたのだが、昔こんな山の中に飛行場があったのであろうか。 多分「飛行場」のような平らな斜面があるのであろう。 さらに登山道を進んでいくと、やがて木立が低くなり、森林限界に近くなる。 九合目の標識を過ぎる頃には視界が開け、ハイマツ斜面となるが今日は霧のため下界は何も見えない。 急な斜面を巻きながら登っていくとやがて徳舜瞥山頂に到着する。 頂上には既に20人近くの人が到着していて、空いているスペースを探して休憩する。 山頂はあまり広くなく、山頂から片方の斜面は、断崖となっていて、かなりの高度感である。 お湯を沸かし、ラーメンとおにぎりで少し早い昼食を取り、山頂付近で咲いているオダマキ、アズマギク等を撮影していると、晴れ間が広がってきて、今まで全く見えなかったホロホロ山の頂が見えてくる。 さっそく、撮影を一端切り上げてホロホロ山への急な縦走路を下っていく。 縦走路には、シラネアオイ、オダマキ、ハクサンチドリ、エンレイソウ、オオカメノキ等の花たちが咲き乱れており、撮影しながらゆっくりとホロホロ山山頂を目指す。 ホロホロ山への縦走路は一部岩場や登山道の片側が鋭く切れ落ちている場所もあるが、それほど危険な個所もなく、往復約1時間の行程となっている。 頂上下の岩場をよじ登りやがてホロホロ山山頂へ到着する。 山頂には、徳舜瞥山山頂で出会った男性が1人だけで、賑やかなホロホロ山とは全く違った静かさだった。 先ほどの男性と記念写真を取り合い、急いで徳舜瞥山へと続く縦走路を戻る。 徳舜瞥山への登り返しは結構きつく、一端引いた汗が体中からまた噴き出してくる。 徳舜瞥山頂で一休みした後、ゆっくりと下山する。
 登山口へは、ゆっくり歩いて1時間で到着。 入山届けに下山の記入をしようと近づくと、以前函館山登山口で「山のトイレディー」の行事を実施したときにアンケートに答えて頂いた山仲間の知人函館のMuさんが、入山届けに記入しているところだった。 函館の方にこんな所でお会いするとは、山は狭い !!
 下山後、しばらくぶりに北湯沢温泉の名水亭で汗を流して、今日の目的地である室蘭へ出発する。


途中で出合ったお花たち




   山の目次へ