坊主山 福山コース 790.7メートル
                                               2005. 02.26  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2005年02月26日
 道路脇待避所 09:25  550m地点 11:03  708m地点 11:37 山頂下台地 12:02 坊主山山頂 12:20
   『登り 2時間55分』
坊主山山頂 12:30 山頂下台地 12:40 【昼食】 
山頂下台地 13:23   708m地点 13:32   550m地点 14:05  道路脇待避所 15:03
   『下り 1時間40分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、国道274号線の福山パーキングエリア(日高に向かって左側に大きなトイレがある)のすぐ手前から穂別に向かって
道々610号線に入ります。
 本当に「まだ奥に入るの?!」と感覚的に思うくらい奥に入ります。 坊主山林道の看板は進行方向右にあるので、見落とさない
ようにしましょう。
 以前の山行記を調べると、「全層雪崩」の目撃例もあるようなので、季節条件によっては雪崩に注意が必要だと思います。
特に、山頂の斜面と、台地下の急斜面は雪崩の危険が予想されそうです。

写真提供 Marrikaさん <(_ _)>



  
  今回は、トマムリゾートに一泊し、スキーを楽しむ計画で、山のメンバー12名で遠征です。 スキー場でのスキーだけでは物足りないということで、トマム周辺で、初心者でも登れる山の「坊主山」へ出かけることとなりました。
 今日は、これ以上条件の良いお天気は望めないという程の良いお天気で、快晴無風です。 密かに全員が「自分の日頃の行いが良いせいか?!」と心に思っていたに違いありません(笑)



 今回は、穂別の坊主山へ挑戦です。 北海道には道北の坊主山等いくつか「坊主山」という山があるようですが、今回は穂別の「坊主山」です。 穂別坊主山の夏道は、札幌から帯広に向かう国道274号線から道道74号線に入りますが、今回の「冬道」は同じ274号線の福山パーキングエリアのすぐ手前から道々610号占冠穂別線を穂別町方面に向かいます。 「トレーラーは通行できません」という看板脇を抜けて細い林道を進みます。 途中に鋭く切り立った崖がそびえる岩壁や落石防止用の緑と茶色の2カ所の隧道を越えて左下の河の流れを眺めながら、どんどん奥に進んで行きます。 少々心細くなる程奥に進んだところで「坊主山林道」という脇道に入る看板が設置されており、そこが今回の登山口となります。
 看板手前に対向車との待避所があり、僅かな駐車スペースがありますが、登山道の看板を過ぎた先のカーブ脇に広く除雪されたスペースがあり、今回はそこに駐車させてもらうこととしました。 今回駐車した待避所には、6〜7台の駐車が可能でした。




 最初は、登山口から延びている林道を進みます。 登山口の近くには最近まで使用されていたと想われる廃屋があり、「山小屋に使えそうだ」などと話しながら僅かに轍の跡が残る緩い傾斜の登山道を進んでいきます。 今回は林道を進まず、ショートカットして途中の大きなカーブの手前から斜面に取り付きます。 斜面には沢山の鹿が餌を求めて動き回った足跡が残されていました。 今年は雪が多く、冬の餌となる「笹」の葉も雪の下に隠れているため、鹿も餌の確保に大変なようです。


 

  地図にない細い林道を、何本か越えながら尾根筋をゆっくりと進んでいきます。 今日はお天気も最高で青空が広まっており、日差しも強いのですぐに汗が噴き出して来ます。 早速アウターを脱ぎますが、更に汗が噴き出し、北海道の2月というのに半袖姿で登っているメンバーもいました。 やがて、植林され、密生したカラマツ?!の林となり、几帳面に等間隔で植えられた斜面を抜けると標高550メートル地点となります。 ここまで、登山道から約1時間30分の道のりでした。




 550メートル付近で休憩の後、次の目標地点となっている708メートル地点に向かいます。 550メートル付近の先から一端林道に戻り、緩やかな坂を上りきると、前方右奥に三角に尖った目指す坊主山の山頂が見えてきました。 今まで目的地が一度も見えなかっただけに、目指す先が見えて、一気に元気が出で来ます。 坊主山を目指し、ひたすらやや急な上り坂を登っている最中に、ふと後ろを振り向くと、青空の向こうにハッタオマナイ岳を中心として、日高の山々が美しい姿を見せてくれていました。



 林の中の急な上り坂を登り切ると、山頂直下の台地に到着します。 ここから山頂までは約30分程ということと、山頂は狭いということで、今回はこの台地にザックをデポして山頂を目指すことにしました。 通常は、山頂に向かって左側の斜面を回り込んで山頂を目指すようですが、見た印象では右側の斜面の方が傾斜が緩そうなので、今回は右側の斜面から山頂を目指すこととなりました。 山頂周辺の斜面の角度は、写真で見るよりはかなり急勾配で、スキーの下手な数名は、下る自信がある斜面までということで、登り始めました。

 


 斜面を回り込むように山頂を目指しますが、次第に傾斜がきつくなり、途中で山頂をあきらめ、雄大な景色を眺めていると、山頂に到着したメンバーが、すぐ頭の上の山頂から「大丈夫、反対側の斜面は緩やかだから〜」と声がかかり、とりあえず行ける所までということで、山頂までの急な斜面を慎重にトラバースしながら何とか、尾根筋まで到着することが出来ました。 尾根まで到着したものの、尾根は結構「細尾根」となっていて、私にとっては、結構スリルがある状態で、ビビリながら慎重に通過し、メンバーに迎えられながら何とか山頂を踏むことが出来ました。




 山頂からは、夕張岳方面、日高方面を含む360度の展望を楽しむことが出来ました。 先程から雲の動きが活発で、断続的に視界が遮られますが、充分満足できる展望です。 山頂は狭いため、色々な?!記念写真を撮って、すぐに下山の準備です。  帰りは反対側の斜面を滑り降ります。 緩やかな緩斜面を選びながら、慎重に下ります。 展望を楽しみながら、一気にザックをデポした台地まで到着です。

 日当たりの良い場所にそれぞれ陣取って昼食です。 天気が良いと、それだけ昼食中の口数も増え、楽しいランチタイムが一層盛り上がります。 それぞれ昼食を済ませた頃から急に雪雲が接近してきたため、急いで撤収することとなり、身支度を整え、下山を始めました。

 山頂下の台地からすぐ下の部分は、狭い間隔で植林されており、傾斜も急なため、安全策を取って、林の上の部分を迂回するように下山することにしました。 迂回した部分は、木の数も少なく、良い斜面なのですが、私のスキーのテクニックでは多少危険が伴うので、ウルトラボーゲンも諦めて、得意の「カニ歩き」で安全な場所までスキーを横にした状態で下りました。 林を抜ければ、後は登山口まで危険な場所は無く、快適な下りを楽しみました。 途中、登りの際に多少下りにくそうな場所を避けるため林道に出で、15時過ぎには駐車場所に到着です。

 今回は、これ以上望めないという今シーズン一番のお天気に恵まれ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。 リーダーを努めていただいたKakutさんとKamiさん、ほんとうにありがとうございました。 また、訪れたい山が、また一つ増えました。



今回の坊主山へのアプローチGPSトラック
(地図にない林道が沢山ありますので、注意しましょう !)





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