奥手稲山の家 夕日の沢コース 845メートル
                                               2005. 04.02  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2005年04月02日
 春香小屋登山口 08:14  奥手稲山分岐地点 10:01  奥手稲山の家 11:56 
   『登り 3時間18分』
奥手稲山の家 13:03 奥手稲山分岐地点 14:01 春香小屋登山口 14:58  
   『下り 1時間55分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、道道小樽定山渓線の定山渓方面からなら国際スキー場の約2キロ程手前の春香山登山口からとなります。 物置の
ような小さな小屋がありますが、冬期間は雪に隠れて見えにくいので注意が必要です。
 駐車スペースは訪れた当日は5〜6台のスペースしか除雪されておらず、土日には混雑が予想されます。
 登山口からはしばらくは林道上を歩くこととなりますが、最初の大きな沢を右に進むと、夕日の沢を遡り奥手稲山方面に向かいます。
 沢を右折せず、真っ直ぐ林道を進むと、登山口の名前のとおり、春香山へ向かう登山道となります。

写真提供 Yoshioさん、Marrikaさん <(_ _)>



  
  今回は、ご近所のYoshioさんのお誘いで、奥手稲山山頂と奥手稲山の家を目指すこととなりました。 メンバーは、Yoshioさん、Kasumiさん、Marikkaさん、そして私の4名です。 
 今日は、朝から快晴無風と絶好のお天気ですが、前回同じような状況で、天候の急変で白井岳から途中撤退しているので、安心は出来ません。 



 登山口となる春香小屋登山口に到着すると、小屋が見あたりません。 道路脇の雪の壁をよじ登ると、少し離れたところに屋根の一部を残してすっかり雪に埋没していました。 やはり、今年はすごい豪雪だったのだと、改めて実感させられました。 時間が早いためか、駐車場には我々の車一台のみでした。 人気のコースなので、多分スキーのトレースが残っていると想像していたのですが、考えが甘かったようで、和カンジキで歩いたような微かな跡が残っているだけでした。



 登山口を出発し、しばらくは春香小屋へ向かう林道を進みます。 林道に架かる橋を渡ってさらに奥に進むと右手に大きな沢が見えてきます。 微かな足跡は真っ直ぐ春香小屋へ向かっているようですが、奥手稲方面を目指すためには林道を右にそれて沢沿いを進んでいきます。 沢沿いの道は、しばらくは沢の両岸が比較的広いので、林道を歩いているような感覚で開けた場所を選びながら進んでいきます。 今日は天気も良く、無風に近く、振り返ると青空をバックに朝里岳、白井岳の素晴らしい眺望が広がっています。
 風に乗って聞こえてくる朝里岳周辺に群がる?!スノーモビルの爆音が無ければ、更に最高なのですが.................


 

  次第に沢は狭くなり、細い沢をコースを選びながら沢を左右に渡りながら進みます。 流石に4月だけあって雪質は重くシールの裏に雪が付き、辛いラッセルが続きます。 先頭を交代しながら進みますが、場所によって重い雪、モナカ雪、サラサラの深い乾燥雪と目まぐるしく雪質が変わり、予想したより時間がかかりそうなので、途中で奥手稲山山頂を取りやめ、奥手稲山の家まで行って昼食を摂り、ゆっくり休んで引き返すこととしました。
 今回は雪が多くて全く問題ありませんでしたが、12月〜1月はスノーブリッジが少なくて、スノーブリッジを探しながらの山行となるようです。、



 YoshioさんやKasumiさんは、このコースを何度も登られているのですが、例年にない豪雪で普段と地形が変わって見えるため、要所要所でGPSで位置とコースを確認しながら進みます。さらに沢が狭くなってきて、そろそろ山の家の赤い屋根が見え隠れするはずなのですが、なかなか奥手稲山の家が見えてきません。 山の家までは、普段なら2時間半程度で着く事が出来るはずですが、今日は既に3時間が経過しようとしています。 
 少し不安になってきましたが、コースは間違いないはずと、小高い山を登り切り、前方を見ると、深い谷の向こう側に目指す山の家がやっと見えてきました。




 小屋は、裏側はさほどではないものの、入り口付近は3階付近までスッポリと雪に埋まっています。 目印の赤い屋根も雪に隠れてしまっています。 沢筋を慎重に越えて、ようやく山の家前に到着です。 小屋に到着して、中に入って休もうとしたところ、何と入り口が完全に雪に埋まっていてしまっています。 玄関の付近がどのような状態になっているのか、全く上からでは分からないため、危険で近づけません。 中でゆっくり安む計画だったのですが、やむを得ません。 幸いお天気も良く、日差しも暖かいので、小屋の前でYoshioさん持参のおでんや、つまみでしばらく雪上の宴会を楽しみます。
 1時間近く休んだ後、一気にラッセルした跡を快調に登山口まで下山しました。 途中小屋を管理している北大ワンダーホーゲル部の若者5人程とすれ違いました。 これから山小屋を「掘り出す」とのこと。 今時珍しい素朴な清々しい若者達でした。

 今日は、当初の目標の奥手稲山山頂には行けませんでしたが、天候にも恵まれ、気持ちの良い一日を過ごすことが出来ました。 Yoshioさんをはじめ、同行したみなさんに感謝の一日でした。


奥手稲山の家へのアプローチGPSトラック





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