塩谷丸山 冬コース 629.2メートル
                                               2005. 01.15  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2005年01月15日
 冬道駐車場 09:13  分岐 10:17  壁取り付き 11:01 400m台地 12:00 塩谷丸山山頂 13:03
   『登り 3時間40分』
塩谷丸山山頂 14:22  分岐 14:58  冬道駐車場 15:17
   『下り 59分』
【ひとくちメモ】

 登山口は、JR塩谷駅前の駐車場を通り過ぎて、小樽方面からだと直ぐ左折して踏切を越えます。 夏の登山口は踏切から
「右」となりますが、冬の登山口は「左」となります。
 狭い道をどんどん進むと道路の突き当たりが最終除雪地点です。  10台程の駐車スペースがあり、ここが「有名」な塩谷
丸山の「有料駐車場」です。 現在(2005年 1月)このスペースには家を建築中で、今後駐車場が使えるかどうか分からない
ようです。 駐車スペースと500円の駐車料を払いたくない人は、自分で駐車スペースを除雪するか、塩谷駅前の駐車スペース
を利用することになりますが、塩谷丸山の駐車場も工事用の「プレハブ」が建っており、かなり狭くなっています。

写真提供 feさん、Marさん <(_ _)>


  
 今回は、本格的な山スキーシーズンに備えて、「足慣らし」ということで、比較的初心者でも簡単に山頂に立つことが出来る塩谷丸山へ行くことになりました。 この「比較的初心者でも簡単に」という心構え?!が後で大変な事に...........  反省「大」の山行となりましたが、幸い最高のお天気に恵まれ、「良い経験」となりました。 メンバーは、いつもの、feさん、あかねさん、Marさん、そして私の4名です。



 今まで何度か登っている塩谷丸山ですが、冬期間は初めての訪問です。 登山口に向かう途中で待ち合わせをして、車の台数を減らし、1台で有名な塩谷丸山駐車場へ向かいます。 駐車場には既に5〜6台の車が到着しており、我々の後からも車がやってきます。 来年からこの駐車場が利用出来なくなると大変です。 身支度を調えて出発しようとしましたが、駐車場の「料金箱」が見あたりません。 良く探してみると、大型のRV車の陰になっていました。 しっかりと料金箱に500円の駐車料金を納めて出発します。



 駐車場からしばらくは、なだらかな林道歩きとなります。 今日は最高のお天気で、しかも先行者のトレースもバッチリ付いていて、青空を楽しみながらの気持ちの良い林間のお散歩状態で進んでいきます。 赤いリボンの目印から林道に別れを告げて、林間に分け入ります。 ここも、昨年暮れの台風の影響を受けており、かなり多くの倒木がありますが、上手く倒木を避けてトレースが付いており、快調に進んでいきます。

 

  やがて、木も密集度が増して徐々に傾斜もきつくなってきます。 今回はこの冬道の経験者もおり、天気も良くトレースもしっかり付いていたので何の疑問も持たずにひたすら快調に進めるトレースの跡を追ったのですが、次第に斜面の角度が急になって来ました。 出発前に地図で見たときは、こんな急な斜面は無かったな〜と、思いつつもしっかりとしたトレースにつられ、地図で確認もせず、進んでしまいました。 傾斜はますます急斜面となり、40度以上の斜面に遭遇して、初めて「何かおかしい」ことに気が付きました。
 地図とGPSで確認すると大きく夏道方向に道をそれ、一番等高線が密書している斜面に取り付いてしまっていました。  ここまで来てしまうと引き返すのは難しく、山頂方向を確認しつつ、先を目指すしかありません。 急な斜面をキックターンを繰り返しながら登って行きますが、短いところでは5メートル進んで鋭角的なキックターンを繰り返す場面もありキックターンの練習を1年分したような気分です。 ←練習のしたのにさっぱり上達していませんが........。




 ようやく、地獄の急登を抜けだし、標高400メートル程の台地に出ました。 谷を挟んだ向こう側に目指す塩谷丸山の山頂が見えています。 尾根沿いに進めば比較的簡単に山頂まで行けそうです。  台地からの斜面は、木も疎らとなり、素晴らしい斜面が広がっていました。 その下の崖が無ければスキーには絶好の斜面です。 青空からの日差しに反射して、雪の表面がダイヤモンドを散らばせたように美しく輝いています。 山頂まではもう一頑張りと青空に吸い込まれそうな斜面を登っていきます。



 山頂付近の岩場が見え始め、もう少しで山頂です。 このあたりには沢山の登山者が居て、我々とすれ違うように地元の大学のワンダーホーゲル部の若者達が夏道方向へ歓声を上げながら滑り降りていきました。 最初は2時間程度と思って登った山頂に、3時間半以上かかってようやく到着です。 今日は遠くの天望も良く利いていて、石狩湾を挟んで暑寒の山塊、そして山頂のバックには白く輝く積丹岳方面がクッキリと見えていました。




 山頂では、青い空と素晴らしい大展望を肴にゆっくりと昼食です。 今日は気温は低いのですが、風も無く穏やかな天気なので、山頂で直射日光を浴びると、直射日光が当たっている場所が暖かく感じる程です。 手袋をしなくても手が悴まない程の暖かさです。 持ち寄った食材で1時間以上も山頂での宴会を楽しんでしまいました。
 思いがけないコースミスで、山頂到着時間が遅くなったため、帰りはひたすら登山口駐車場を目指します。 このコースは山スキーのコースとしては「初心者向き」と言われるコースですが、下りは結構斜度もあり、コース上の斜面に木も多いので充分注意が必要でした。

 今日は、思わぬ初心的なミスから苦しい登りを強いられましたが、地図によるコースの確認がいかに大切かと言うことを思い知らされ、ある意味とても勉強になった一日でした。今日は「偶然」にも天候に恵まれ「幸運」でしたが、二度と繰り返さないようにしなければと肝に命じる一日にもなりました。



今回の塩谷丸山へのアプローチGPSトラック(正しい経路ではありません)
(受信状態が悪く部分的に途切れています)





   山の目次へ