羊蹄山〜避難小屋〜外輪山一周

羊蹄山(1898メートル) 
      2001. 9. 29〜30
 2003. 9. 27〜28再訪

1日目 真狩登山口〜避難小屋
(1日目)
真狩登山口10:20
南コブ分岐10:40
5合目12:05
7合目13:20
避難小屋14:10
(2日目)
避難小屋 7:10
西側ピーク 7:45
東側ピーク 8:15
避難小屋着 9:15
避難小屋発 9:45
6合目10:45
2合目11:40
真狩登山口12:20

 同じメーリングリストのどさんこのりさん、リンク仲間のKさんとの「オフミ」登山を企画し、函館と札幌のほぼ中間地点でということで、羊蹄山での避難小屋に一泊し懇親を深めることになった。 午前10時に真狩登山口に集合と言う約束で自宅を6時45分に出発したものの、途中車の流れが悪く結局約束の時間に15分程遅れてしまった。  すでに、どさんこのりさんKさんは、準備を整えて待っていた。  Kさんとは、今年の富良野岳〜上ホロカメトック縦走以来の再会である。  そそくさと、身支度を整えて10時20分に登山開始する。 今回は、避難小屋一泊と言うことでシュラフ、マット、ガスバーナー、コッヘル、水、そして夜の宴会用の酒(ビール1リッター、ワイン1リッター........)と55リットルのザックにほぼ満載の荷物となり、おそらく総重量は15キロを超えているであろう。 正確に重さを量ろうとも考えたが、登りの最中苦しくなった時に背中に何キロが〜と思うとかえってプレッシャーになると考え、あえて重量を計らなかった。 重い荷物を担ぎながら、単調な登りをひたすら進む。 先頭を務めるのりさんは、さすが「まだ」20代だけあって、「ぐいぐい」とハイペースで進み、年齢的には大先輩?!のKさんも最近会得した「テーピング効果」?で、のりさんと変わらない元気な登りを見せている。 このペースで登ると、確実に足に来ると判断し、途中からマイペースの登りに切り替えることとする。 前回も長いと感じた羊蹄山の登山道は、ジグザグを繰り返し、ほぼ直線的に頂上を目指すため、歩く距離が長く本当に頂上が遠く感じられる。 先行する2人に遅れながらも、休憩のたびに追いつくという状態を繰り返す。
 六合目から七合目にかかる頃から雨交じりの小雪が降り出し、全員ゴアテックスのカッパで防寒対策を取る。 風も徐々に強くなりはじめて、明朝のご来光に不安がよぎる。 寒さと重い荷物に耐えながらようやく避難小屋分岐点に到着し、遠くにガスに煙る避難小屋が見え始め一同ホット.........。
  避難小屋には、管理人と先客が1人のみで、まだ静かである。 一番静かそうな奥に3人で陣取り一応シュラフとマットを取り出して今夜の寝床を確保する。 小屋の中は、予想以上に清潔で、しかも入り口付近のコークスストーブが焚かれていて、外とは別世界の暖かさとなっている。
  予定では、荷物を置いた後、夕焼けと付近の散策を予定していたが、天気が良くないので今日は宴会のみとすることにする。 しばらく濡れた服を乾かしたりして休息した後、午後4時から夕食を兼ねた「懇親会」を始める。 こんなに寒いと思っていなかったため、自宅で凍らせてきたビールが解けず、どさんこのりさんは、とうとうお湯でビールを「お燗」し始める。 うぅ〜ん、これが本当の「燗ビール」と一同納得。ビールが解けた頃に全員で乾杯し、それぞれ持ち寄ったお酒とつまみで山談義に花が咲く。 明日の荷物を少しでも減らそう?という不純な動機もあって、次々とリュックの中から酒とつまみが顔を出す。  お酒が少し回って来た頃から徐々に避難小屋も登山客が到着し、二階にも若い大勢のグループが陣取って、賑やかになる。 外が暗くなり始めた頃から徐々に風が強くなり、ヒューヒューと音を立てて小屋に吹き付けている。 明日のご来光が少々心配である。 八時の消灯ということで、7時半過ぎに懇親会を打ち上げて寝袋に潜り込む。
  夜の3時頃、風の音と人の気配を感じて、目を覚ますと数人のグループが避難小屋に到着したようだ。 様子を見ると普段登山をしていないようなグループで、いかにも飲んだ勢いで懐中電灯一本で登ってきたという雰囲気である。 いい大人が何を考えていることやら................。




2日目 避難小屋〜外輪山一周 
  早朝4時前に起きてみると、相変わらず風が強く、しかもガスがひどい。 管理人の話だと、この風なら、外輪山の稜線では、相当危険だろうということである。 この状態なら、仕方が無いと早々にあきらめ、しばしの朝寝を決め込む。 小屋の窓から外を覗くと山頂に雲の帽子を被った羊蹄山の影法師が見えている。 あわててカメラを抱えて外に飛びだしてカメラに収める。 外は、ひどく寒く屋外の寒暖計を見ると氷点下5度を指している。 小屋に戻って一同ゆっくりと朝食を取って腹ごしらえする。 朝食を済ませる頃になって、徐々に天候が回復してくる。 午前7時10分にカメラと水のみをポケットに入れて外輪山一周に出発する。 避難小屋から比羅夫コースを経て、旧避難小屋の跡への分岐を通過して、稜線の上に出る。 父釜の縁を抜けて北山を通過して西側ピークへ向かう。 歩き出してすぐは、かなり寒かったが、体が温まるにつれてポカポカとし始める。 風も弱くなり、空には真っ青な青空が広がっている。 外輪山の稜線からは、余市岳、無意根山、定山渓天狗岳、恵庭岳、そして遠くは大雪山らしき遠い山並みまで望むことが出来る。 西側ピークで記念写真を撮り、のりさんが懐に偲ばせてきた缶ビールを回し飲みして乾杯する。 西側ピークから東側ピークへと続く岩場は、誘導のペンキが白いため、うっすら雪が積もっているため、岩場の通過地点が非常に分かりにくく、しかも凍っているため高所恐怖症倶楽部会員には腰が引けたままの道中となる。 腰が引けたまま東側ピークでも記念写真を撮って、避難小屋に引き上げる。  すっかり静かになった小屋に戻って、一休みした後、9時45分に避難小屋を出発する。 さすがに昨夜、競って軽くした甲斐があって、登ってきた時に比べてザックが軽いのが嬉しい。 青空の中、快調なペースで下山を開始するが、昨日の登りの後遺症か、6合目を過ぎたあたりから、足が重くなって来た。 他の2人も足に来ているとのこと。 やはり、羊蹄山はきつい山なのだと実感する。 重い足を引きずりながらようやく12時20分登山口到着。
 下山後、ニセコ町に六月に完成した綺羅乃湯で一汗流した後、Kさんと別れ、のりさんと柄にもなくペンションのレストランで食事をした後、札幌へ向かう。
ご来光を拝めず少々残念だったが、避難小屋での楽しい一時と、翌日の抜けるような青空で楽しい山行となった。



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Kさん、sakuraさん、そして初めてお目にかかるmrkkaお姉様と
晩秋の羊蹄山の山小屋泊まりを楽しんで来ました。羊蹄山での2度目の小屋泊まりです。

2003.09.27〜09.28

今回は、晩秋の羊蹄山の景色を御紹介します。
下山した翌日には山頂付近が冠雪して、すっかり雪景色となってしまいました。

夏のトムラウシ以来の20キロ超のザックを担いでの登りでしたが、初日は
上々の天気に恵まれ、山小屋での宴会も盛り上がり、楽しい一夜となりました。
深夜には、満点の空に降るような星空も楽しむ事が出来ました。








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